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第0483日目 〈歴代誌上第29章:〈神殿建築のための寄贈〉、〈ダビデの祈り〉&〈ソロモン王の即位〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第29章です。

 代上29:1-9〈神殿建築のための寄贈〉
 ダビデ王はすべての会衆の前でいった、息子ソロモンが神殿建築を実行するときのため、私ダビデは金や銀、青銅、鉄、木材、あらゆる宝石と大量の大理石を用意した、と。
 更にそれに加えて、「わたしは、わたしの神の神殿に対するあつい思いのゆえに、わたし個人の財産である金銀を、聖所のために準備したこれらすべてに加えて、わたしの神の神殿のために寄贈する。(中略)(あなた方会衆のなかに)自ら進んで手を満たし、主に差し出す者はいないか。」(代上29:3,5)
 すると会衆たち(代上29:6)は自ら進んで神殿に奉仕するための金や銀、青銅、鉄、宝石を寄贈した。
 「民は彼らが自ら進んでささげたことを喜んだ。彼らが全き心をもって自ら進んで主にささげたからである。」(代上29:9)

 代上29:10-20〈ダビデの祈り〉
 その後、ダビデはすべての会衆の前で主を讃え、祈った。
 「わたしたちの神よ、今こそわたしたちはあなたに感謝し、輝かしい御名を賛美します。このような寄進ができるとしても、わたしなど果たして何者でしょう、わたしの民など何者でしょう。すべてはあなたからいただいたもの、わたしたちは御手から受け取って、差し出したにすぎません。」(代上29:13-14)
 「わたしたちは、わたしたちの先祖が皆そうであったように、あなたの御前では寄留民にすぎず、移住者にすぎません。地上におけるわたしたちの人生は影のようなもので、希望はありません。(中略)わたしの神よ、わたしはあなたが人の心を調べ、正しいものを喜ばれることを知っています。わたしは正しい心をもってこのすべてのものを寄進いたしました。また今ここにいるあなたの民が寄進するのを、わたしは喜びながら見ました。」(代上29:15,17)
 「わたしたちの先祖アブラハム、イサク、イスラエルの神、主よ、これをあなたたちの民の心の思い計ることとしてとこしえに御心に留め、民の心を確かにあなたに向かうものとしてください。わが子ソロモンに全き心を与え、あなたの戒めと定めと掟を守って何事も行うようにし、わたしが準備した宮を築かせてください。」(代上29:18-19)
 「こうしてダビデが全会衆に、『あなたたちの神、主をほめたたえよ』と言うと、会衆は皆、先祖の神、主をほめたたえ、主の御前と王の前にひざまずいて拝した。」(代上29:20)

 代上29:21-30〈ソロモン王の即位〉
 翌る日である。
 すべての会衆は主にいけにえをささげた。焼き尽くす献げ物とぶどう酒の献げ物、その他多くの、全イスラエルのための献げ物である。彼らは主の御前で大いに喜び、祝い、食べ、飲んだ。
 そうして遂に、主の御前でソロモンの頭へ油を注ぎ、全イスラエルの王とした。ソロモンは父ダビデの跡を継いで新しく、イスラエルの王として即位した。
 「主はソロモンを全イスラエルの目の前にこの上もなく偉大な者とされ、かつてイスラエルに君臨したどの王にも見られなかった王者の威厳を帯びる者とされた。」(代上29:25)なお、祭司にはツァドクが選ばれた。
 ダビデは40年間、イスラエルの王位に在った。彼は富と栄光の人生に幕を降ろし、先祖の列に加えられた。しかし、人間の誰よりも偉大だった。
 「ダビデ王の事績は、初期のことも後期のことも、『先見者サムエルの言葉』『預言者ナタンの言葉』、および『先見者ガドの言葉』(※1)に記されている。そこには彼の統治のすべてとその業績、また彼とイスラエル、およびすべての近隣諸国に起こった出来事の経過が記されている。」(代上29:29-30)

 ※1:三書とも現存せず。歴代誌の編纂者が参照した多くの資料の一つ。

 「歴代誌・上」はここで終わります。
 ダビデ王家のスキャンダル、創世記以来の幾つものエピソードが割愛されて退屈な思いもしたでしょうが、歴代誌はもともとそんな要素を必要としない━━求めない性質を備えた書物でした。
 バビロン捕囚から解放されて、父祖の住まったかつての恵みの土地、“乳と蜜の流れる土地”遥か昔はカナンと呼ばれたイスラエルの大地に還ってきたイスラエルの民にとってなにより重要だったのは、「自らを取り戻すこと」、「過去の誤った行為との和解」だったからです。系譜や役職がしつこく記され続けたのも、そのためでした。
 その性質は、次の「歴代誌・下」でよりはっきりします。いまこの時点で敢えていうならば、王国が分裂して以後は叙述の視点が南王国ユダに固定され、北王国イスラエルを反逆国家と定義して存在を殆ど無視していることにありましょう。
 「歴代誌・下」は今月中旬あたりから読んでゆこうと思います。



 今日(昨日ですか)はマイケル・JのCDを聴き倒し,TVで『崖の上のポニョ』を観ました(4ch)。充実の休日。
 しみじみ思うのは……好きな人(おぐゆーさん)がいて、音楽が聴けて、小説が読めて、その上ありがたいことに日々の仕事がある。この、ささやかだけど何物にも代え難い喜びに、感謝したくなる今日この今宵。
 嗚呼、海のそばの田舎に住みたい。◆

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第0482日目 〈歴代誌上第28章:〈ダビデによる神殿建築の宣言〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第28章です。

 代上28:1-21〈ダビデによる神殿建築の宣言〉
 ダビデ王はエルサレムにすべての長を始めとして、長官や宦官、勇士に至るまでを集めた。
 私ダビデはこれまで準備してきた主のための神殿を築くことを宣言する、と王はいった。続けて、過去の我が行いによって主は神殿建築を主の子にしてわが息子ソロモンへ委ね、いまそのときが訪れたからである、と。
 かつて主はダビデにいった、━━
 「もし彼が、今日のように、わたしの戒めと法をしっかりと行うなら、わたしは彼の王国をとこしえに堅く据えよう。」(代上28:7)
 ダビデはすべての民、主の会衆の前で、イスラエルの神、主の聞くその場所で、民に斯く申し渡した、━━
 「あなたたちの神、主のすべての戒めに留意し、それを求めよ。こうしてこの恵みの土地を得、これをあなたたちの後に続く子孫にとこしえに受け継がせよ。」(代上28:8)
 そうしてダビデは息子ソロモンに、斯くいった、━━
 「わが子ソロモンよ、この父の神を認め、全き心と喜びの魂をもってその神に仕えよ。主はすべての心を探り、すべての考えの奥底まで見抜かれるからである。もし主を求めるなら、主はあなたに御自分を現してくださる。もし主を捨てるならば、主はあなたをとこしえに拒み続けられる。今、よく考えよ、主は聖所とすべき家を建てるためにあなたを選ばれた。勇気をもって行え。」(代上28:9-10)

 それからダビデはソロモンに、神殿の設計図を手渡した。また、「霊を受けて考えたあらゆるものの」設計図を手渡した。また工事に伴うあらゆる指示もソロモンへ手渡された。そこには、「翼を広げて主の契約の箱を覆う金のケルビムの車の設計図も示されていた」(代上28:18)。
 これは、王の、息子━━王位継承者への言葉である、━━
 「勇気をもって雄々しく実行せよ。恐れてはならない。おじけてはならない。わたしの神、神なる主はあなたと共にいて、決してあなたを離れず、捨て置かず、主の神殿に奉仕する職務をことごとく果たさせてくださるからである。見よ、組分けされた祭司とレビ人が神殿のあらゆる奉仕に関して知恵のある献身的な働き手がすっかり揃っており、長たる者をはじめ民もすべてあなたのあらゆる命令に従おうとしている。」(代上28:20-21)

 斯くも雄々しく毅然とし、力に満ちあふれた挿話も、そう滅多にないと思います。王の言葉を何度も引いたのは、それをみなさま、読者諸兄に(余計なフィルターを通すことなく、純粋なままで)玩味、堪能いただきたかったからに他なりません。
 さんさんかは並行箇所以上に代上28(と29)に感動させられました━━だから、昨日のようなブログになったわけですが。こいつは、優れた小説を何作読んでも、この感動の端緒にすら及ばぬと思うております。



 昨日のブログタイトル、“すべてをなくしても、あなたがいればいい”。
 これは、和久井映見さんのCD『心に花が咲くように』のなかの「背中~愛する人へ~」という歌のフレーズ。
 心が洗われるようなCDで、すべての女性に聴いてほしい一枚です(PSCR-5620)。◆

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第0480日目 〈歴代誌上第27章2/2:〈王室財産の管理〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第27章2/2です。

 代上27:25-34〈王室財産の管理〉
 王の貯蔵庫(宝物庫)があった。これを管理するのはアディエルの子アズマベト。
 地方の町や村、塔、畑にも貯蔵庫(宝物庫)があった。それを管理するのはレビ族ケハトの子孫ウジヤの子ヨナタン。
 農民の管理はケルブの子エズリ、ぶどう畑の管理はラマ人シムイ、ぶどう畑の貯蔵はシフミ人ザブディ、オリーブ油の貯蔵はヨアシュが、その他の王室財産についてもそれぞれ責任者があって、それらを管理した。
 旧約聖書・歴代誌にてダビデ王の財産の責任を負った者として名を記された長官は12人いた。

 ダビデ王の顧問となったのは、書記官でもあった伯父ヨナタン。
 ダビデ王の王子たちの養育係はハクモニの子エヒエル。
 また、アヒトフェルもダビデ王の顧問となり、その後はベナヤの子ヨヤダとアビアタルがその役目に就いた。
 ダビデ軍の司令官として号令を発したのは、ツェルヤ(ダビデの姉妹)の息子ヨアブである。

 延々と続いた人名の列挙には、むろん、きちんとした役割と意味がありました。
 読者の側には単なる人名列挙で無味乾燥とした部分でありましたけれど、歴代誌が基のヘブライ語では旧約聖書の最後に置かれていたことを考えれば、人名と役割、或いは系譜を詳しく記しているのは、捕囚の身から解放されてイスラエルの大地へ帰還したユダヤ人が自らの拠って立つ場所と意義を確認するために斯様な書物を必要とし、自分たちが歴史の中にきちんと位置づけられる存在であることを噛みしめるのに、この歴代誌はなくてはならぬ、否、彼らにとって或る意味で他の書物以上に大事な存在感と価値を持つものであった、といっていいのかもしれません。
 “アイデンティティ”なる言葉は使いたくないので、こんな書き方をしましたが……。
 次章は「歴代誌・下」への橋渡し役となる内容。神殿建設がダビデ王によって宣言され、ソロモンへの譲位とダビデの崩御が描かれます。そうして「歴代誌・上」は幕を閉じます。



 雪夜の日本丸は、ひたすら美しい。氷の貴婦人……。
 写真に収められなかったのが、ただただ残念、無念。◆

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第0479日目 〈歴代誌上第27章1/2:〈軍隊の組織〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第27章1/2です。

 代上27:1-24〈軍隊の組織〉
 「家系の長、千人隊と百人隊の長、役人たちは、王に仕えて、一年中どの月も、月ごとに交替する各組のあらゆる事柄に当たった。一組に二万四千人いた。」(代上27:1)
 第1の月を担当する組を率いるのはヤショブアム、ザブディエルの子でペルツの子の一人。彼は第1の月にかかわる全将軍の頭だった。
 第2の月を担当する組を率いるのはドダイ、アホア(人)の子。指導者ミクロと共に。
 第3の月を担当する組を率いるのはベナヤ、祭司長ヨヤダの子。ベナヤは三十人隊の勇士でもあったので、三十人隊をも率いた。
 第4の月を担当する組を率いるのはアサエルとその跡継ぎゼバドヤ、アサエルはヨアブの兄弟。
 第5の月を担当する組を率いるのは、イズラ人の将軍シャムフト。
 第6の月を担当する組を率いるのはテコア人イラ、イケシュの子。
 第7の月を担当する組を率いるのは、エフライムの子孫ペロニ人のヘレツ。
 第8の月を担当する組を率いるのは、ゼラの一族のフシャ人シベカイ。
 第9の月を担当する組を率いるのは、ベニヤミン族のアナトト人アビエゼル。
 第10の月を担当する組を率いるのは、ゼラの一族のネトファ人マフライ。
 第11の月を担当する組を率いるのは、エフライムの子孫ピルアトン人のベナヤ。
 第12の月を担当する組を率いるのはオトニエルの者(に属する)ネトファ人ヘルダイ。

 イスラエルの12部族の頭(指導者)は以下の通り、━━。
 ルベン族:エリエゼル(ジクリの子)
 シメオン族:シェファトヤ(マアカの子)
 レビ族(※1):ハシャブヤ(ケムエルの子)
 ユダ族:エリフ(ダビデの兄弟の一人)
 イサカル族:オムリ(ミカエルの子)
 ゼブルン族:イシュマヤ(オバドヤの子)
 ナフタリ族:エリモト(アズリエルの子)
 エフライム族:ホシェア(アザズヤの子)
 ヨルダン西岸に於けるマナセの半部族:ヨエル(ペダヤの子)
 ヨルダン東岸、ギレアドに於けるマナセの半部族:イド(ゼカルヤの子)
 ベニヤミン族:ヤアシェル(アブネルの子)
 ダン族:アザルエル(エロハムの子)
━━以上である。
 「ダビデは二十歳以下の者を人口に加えなかったが、それは主がイスラエルを空の星のように数多くすると約束されたからである。ツェルヤの子ヨアブはその数を数え始めたが、数えきることはできず、数え始めたために御怒りがイスラエルに臨み、その数は、『ダビデ王の年代記』の記録に載せられなかった。」(代上27:23-24) 

 ※1:レビ族の場合、内には別にアロンの一族があった。その指導者は祭司ツァドクである。



 銀座のすし職人、82歳の小野二郎氏は斯く語る、「与えられた仕事が天職である」と。心に響いた、良き言葉。いまの自分を励ましてくれそうな言葉でした。まだそこまでの境地には至らぬが、そう思えるときが来ればいい。
 そのとき、あの人が隣りにいてくれたら、もっといい。◆

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第0478日目 〈歴代誌上第26章:〈門衛〉&〈他のレビ人の任務〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第26章です。

 代上26:1-28〈門衛〉
 門衛に任ぜられたのは3つのレビ族の家であった。
 一つはアサフの子孫コレの子メシェレムヤの家系。彼には7人の息子がいたが、長男ゼカルヤは臨在の幕屋の入り口の守衛であった(代上9:21)。
 一つは契約の箱を預かったことのあるガト人オベド・エドムの家系。彼には8人の息子がいた。その長男シェマヤの子らが特に「奉仕にふさわしい力を持つ勇者たち」(代上26:8)だった。
 もう一つは、メラリの子孫の一人ホサの家系。彼には息子が4人いたが、その内シムリが━━長男ではないが━━父ホサによって頭とされた。
 「彼らによって門衛の組分けがなされた。この者たちの頭ごとに、その兄弟たちと同様に、主の神殿における務めが課せられた。」(代上26:12)
 組分けの結果、━━
 ○東の門を守衛するのは、シェレムヤ(メシェレムヤ)、
 ○北の門を守衛するのは、シェレムヤの子ゼカルヤ、
 ○南の門を守衛するのは、オベド・エドム、
 ○西の門とその上り道の途中にあるシャレケトの門(代上26:16にのみ記述あり)を守衛するのは、ホサと、その家の者で記載を欠くシェピム、
 ○倉庫を守衛するのは、オベド・エドムの子ら、
━━となった。
 警戒のために、東にはレビ人6人が、北と南には毎日4人が、西の廊(庭)には2人、西の通路には4人が、倉庫には2人が、いつも見張りに立った。

 神殿の宝物庫の責任者となり、聖別された物の保管(聖なる献げ物の宝物庫の管理)の担当者は、レビ人のアヒヤ。
 またアヒヤとは別に、ゲルション族でラダンの家系に属する長たちとラダンの長男エヒエルの一族、エヒエルの弟ゼタムとヨエルが、神殿の宝物庫の責任を分担した。
 宝物庫の管理責任者となったのは、モーセの孫にしてゲルションの子シェブエル。またシェブエルとは別に、彼の弟エリエゼルの子レハブヤ、その子エシャヤ、その子ヨラム、その子ジクリ、その子シェロミトが、宝物庫の管理責任を分担した。
 ダビデ王と家系の長たち、千人隊と百人隊の長、将軍たちが聖別した聖なる物(献げ物)の保管の全責任を負い、主の神殿を修理するために戦利品の一部を聖別し、かつ先見者(預言者)サムエルやキシュの子サウル(イスラエル初代王)、ネルの子アブネル(サウルの甥で軍司令官。後ダビデに忠を誓うようになるもダビデ軍の司令ヨアブに拠って殺害される。サム上14:50-51,20:25,26:5-16,サム下3:6-27)やツェルヤの子ヨアブ(ダビデ軍司令官)らが聖別したすべての品物の管理は、エリエゼルの子孫シェロミトとその兄弟たちが担当した。

 代上26:29-32〈他のレビ人の任務〉
 ケハトの子イツハルの家系に属する者では、ケナンヤとその子らが神殿外の仕事を担当した。彼らはイスラエルで働く役人や裁判官になった。
 ケハトの子ヘブロンの家系に属する者では、ハシャブヤとその兄弟がヨルダン川西岸のイスラエルを監視した。主に対するすべての奉仕と王に対する奉仕が、ちゃんとされるようにである。
 そのヘブロン族の頭はエリヤ。ダビデ王第40年にヘブロン族の系図が調べられ、ヤゼル・ギレアドに勇士がいるとわかった。エリヤの兄弟はそれぞれの家系の長だったので、王は彼らを、ヨルダン川東岸のイスラエルの諸部族、即ち、ルベン族とガト族、マナセの半部族の上に立つ者(監視役)に任命し、神と王に関わるすべての事柄を担当させた。

 レビ族についての無味乾燥とも詳細とも受け取れる報告が続きます。読者の皆様はどうだか知りませんが、さんさんかは好い加減フラストレーションが溜まり、ジリジリイライラしております。この砂を噛むような思い……。
 レビ族の記述に入った途端、節操がないと揶揄されても仕方ありませんが、本文にあたってみても表記や記述の順番がめちゃくちゃになっている(記述の秩序を欠いている)ので、仕方ないとしか弁解しようがありません。
 丁寧に、丹念に、とは思ってみても、限界というものがある。仕事を持っていたり特にキリスト者でもない方は、このあたりはさっさと読み流して拘泥されぬが賢明です。レビ人にはこんな役目が課されて、その仕事に就いたのはこの家系の人たち(「これだけの人数がこの仕事に当たっていたのか、フーン」)、といった程度であれば、じゅうぶんです。それ以上のことは、聖職者や熱烈なる信徒、或いは専門家に任せておけばよろしい。
 我らが拘泥して足を取られる必要なんて、まったくない。単なる時間の浪費です。こんなことで時間の無駄遣いはやめましょう。



 図書館で借りてきたブラームスの歌曲集を聴いています。日曜日の夜に聴くのになんとふさわしく、愛らしくも美しい歌が揃えられたものかっ!
 『ブラームス大全集』の歌曲・重唱曲集の第1巻(DG BRA1031)。収録曲は《6つの歌》Op.3、《6つの歌》Op.5、《6つの歌》Op.7、《8つの歌曲とロマンス》Op.14、《5つの歌》Op.19でした。Op.7とOp.14が気に入りました。
 顧みて過去に聴いてきたブラームスの声楽曲は、《ドイツレクイエム》Op.45や《アルト・ラプソディ》Op.53、一部の歌曲━━歌曲集《マゲローネのロマンス》Op.33と《4つの厳粛な歌》Op.121、その他数曲といった体たらく。
 ……一部の有名曲しか馴染みのなかった世界を知るのはうれしいことです。それが意外にメロディメーカーなブラームスの声楽曲とあれば、なおさらでありましょうね。
 これからはしばらく、このシリーズを借りて聴いてゆこうか、と思っております。◆

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第0477日目 〈歴代誌上第25章:〈詠唱者〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第25章です。

 代上25:1-31〈詠唱者〉
 「ダビデと将軍たちはアサフ、ヘマン、エドトンの子らを選び分けて、奉仕の務めに就かせた。彼らは竪琴、琴、シンバルを奏でながら預言した。」(代上25:1)
 アサフ、ヘマン、エドトンは既に代上6:18(16)-32,代上15:16-24に登場した。「ソロモンがエルサレムに神殿を築くまで、彼らは幕屋、すなわち臨在の幕屋の前で詠唱者として仕え、その規則に従って任務に就いた」(代上6:17)者である。
 彼ら3人の詠唱者たちの子らはみな、主の神殿に於いて楽器を奏で、歌をうたい、神殿の奉仕に従事した。彼らはダビデ王とそれぞれの父に従って活動した。
 なお、アサフには4人の、ヘマンには14人の、エドトンには6人の息子がいて、ヘマンの場合は加えて3人の娘がいた。

 主を讃美する歌をうたう歌手も組み分けされた。彼らは288人おり、それぞれがくじによって組み分けされたのである。
 内訳は以下の通りである、━━
 第01のくじは、アサフの次男ヨセフに、
 第02のくじは、エドトンの長男ゲダルヤとその兄弟とその息子12人に、
 第03のくじは、アサフの長男ザクルとその息子、その兄弟12人に、
 第04のくじは、エドトンの次男にツリ(ツェリ)とその息子、その兄弟12人に、
 第05のくじは、アサフの三男ネタンヤとその息子、その兄弟12人に、
 第06のくじは、ヘマンの長男ブキヤとその息子、その兄弟12人に、
 第07のくじは、アサフの四男エサルエラ(アサルエラ)とその息子、その兄弟12人に、
 第08のくじは、エドトンの三男エシャヤとその息子、その兄弟12人に、
 第09のくじは、ヘマンの次男マタンヤとその息子、その兄弟12人に、
 第10のくじは、エドトンの四男シムイとその息子、その兄弟12人に、
 第11のくじは、ヘマンの三男アザルエル(ウジエル)とその息子、その兄弟12人に、
 第12のくじは、エドトンの五男ハシャブヤとその息子、その兄弟12人に、
 第13のくじは、ヘマンの四男シュバエル(シェブエル)とその息子、その兄弟12人に、
 第14のくじは、エドトンの六男マティトヤとその息子、その兄弟12人に、
 第15のくじは、ヘマンの五男エレモト(エリモト)とその息子、その兄弟12人に、
 第16のくじは、ヘマンの六男ハナンヤとその息子、その兄弟12人に、
 第17のくじは、ヘマンの十一男ヨシュベカシャとその息子、その兄弟12人に、
 第18のくじは、ヘマンの七男ハナニとその息子、その兄弟12人に、
 第19のくじは、ヘマンの十二男マロティとその息子、その兄弟12人に、
 第20のくじは、ヘマンの八男エリヤタ(エリアタ)とその息子、その兄弟12人に、
 第21のくじは、ヘマンの十三男ホティルとその息子、その兄弟12人に、
 第22のくじは、ヘマンの九男ギタルティとその息子、その兄弟12人に、
 第23のくじは、ヘマンの十四男マハジオトとその息子、その兄弟12人に、
 第24のくじは、ヘマンの十男ロマムティ・エゼルとその息子、その兄弟12人に、
━━それぞれ当たった。

 系譜は字面を追って読んでゆくと、とっても面倒臭い代物。文章で表す性質のものでない為です。
 しかし、丹念に解きほぐしつつ読んでいれば、一種恍惚的な感情の高ぶりを感じることがあるのもまた事実。これって、もはや<病気>?



 ザンボーニと来ればスヌーピー。が、音楽史ではジョヴァンニ・ザンボーニのこと。それ程、というより、殆ど知られていない18世紀初頭の作曲家です。
 生涯についてわかっているのは、1707-13年までピサの大聖堂で通奏低音楽器の奏者として雇われており、リュートやチェンバロ、マンドリンなどの演奏者として卓越していた、対位法に優れた作曲家であった、という程度。作品としてはルッカで1718年に出版されたリュート・ソナタ集12曲と通奏低音付きマドリガーレ集があるそう。以上は【Regulus】からリリースされた野入志津子のCD解説書からの情報です。
 昨日図書館にてシューベルトの連弾曲集や、波多野睦美(MS)&つのだたかし(Lute)のアルバム他と一緒に借りてきたのが、このザンボーニの《リュート・ソナタ集(ルッカ1718)》。
 聴いて素直に感激できるぐらい良いのです。弾けるような音楽、きらめくような音楽、哀愁漂う音楽、仄かなあたたかさを感じる音楽。リュートという楽器の魅力と表現力を余さず放りこんだ、生涯の宝物としたっていい、贔屓の引き倒しと揶揄されたっていい、いつまでもどこまでも、ずっと大切に持っていたい、ずっと大切に聴いていたい一枚でした。野入志津子の演奏でザンボーニを聴ける、この幸せ。これは、買いです。オススメはソナタ第7番。
 2004年8月、イタリア;ヴェンツィーネ地方、ピオヴェルの村にある教会での録音。
 ときどき演奏の背後に聞こえる自然のざわめきが、なんとも味があるのです。
 Regulus/RGCD-1010/2004/3,045円(込)◆

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第0476日目 〈歴代誌上第24章:〈祭司の組織〉&(その他のレビ人)〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第24章です。

 代上24:1-19〈祭司の組織〉
 アロンには4人の息子がいた。が、長男ナダブと次男アビフは子供を残すことなく父より早く逝き、三男エルアザル(彼が長子の権利を得た)と四男イタマルが祭司の職を継いだ。
 祭司ツァドク(エルアザルの子)と祭司アヒメレク(イタマルの子)は王ダビデと共に、それぞれの奉仕の内容に従ってアロンの子らを組み分けし、「エルアザルの子らにもイタマルの子らにも聖所の長と神の長がいたので、彼らはくじによって組に分けられた。」(代上24:4-5)
 その結果は書記官シェマヤが記録した。
 「このように彼らはその奉仕に任命され、イスラエルの神、主がお命じになったように、先祖アロンによって伝えられた法に従って主の神殿に入った。」(代上24:19)

 代上24:20-31〈その他のレビ人〉
 レビの子ケハトとメラリの家系について触れる
 「彼らは、その頭の家系の者もその弟たちの家系の者も、アロンの子らである兄弟たちと同様に、ダビデ王とツァドク、アヒメレク、祭司とレビ人の家系の長たちの前でくじを引いた。」(代上24:31)

 句読点に引き摺られると混乱するばかりです。
 本章に関しては岩波訳や新改訳などを読まれることをお奨めいたします。



 昨今は古典文学の新訳が目立つようになりましたが、殆どが「改訳・新訳」でなく「改悪」の範疇を抜けていないのは、偏に訳者の日本語力の貧弱さに起因しているようです。
 そんななかで、幾人もの幸福な翻訳家に恵まれている作者/作品は、シェイクスピアとシャーロック・ホームズ・シリーズでありましょう。これらが幾つもの訳で読めるのはうれしいことです。
 なんて幸せなのでしょうか、我ら日本人は。◆

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第0475日目 〈歴代誌上第23章:〈レビ人の任務〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第23章です。

 代上23:1-32〈レビ人の任務〉
 ダビデはイスラエルの全高官、祭司とレビ人を呼び集めた。
 30歳以上のレビ人の男子は、数えてみると380,000人いた。その内の240,000人が主の神殿に勤める者に任命された。残りは、60,000人が役人と裁判官に、4,000人が門衛に、4,000人が楽を奏して主を賛美する役に、それぞれ任命された。

 また、ダビデはすべてのレビ人を、レビの息子ゲルション、ケハト、メラリの家系に連なる者で組み分けした。
 煩雑になるのでわかりやすく書く。

 ○ゲルションの組;ゲルションの子ラダン(民3:18,代上6:2他では「リブニ」)とシムイ。
 ラダン家には長男エヒエル、次男ゼタム、三男ヨエル、四男シムイ(ゲルションの子シムイとは別人)がいた。四男にはシェロモトとハジエル、ハランという3人の息子がいた。
 シムイ家には長男ヤハト、次男ジナ、三男エウシュ、四男ベリアがいた。エウシュとベリアには子孫が多くなかったため、一つの家系として纏められている。

 ○ケハトの組(ここは重要な家系/グループである);ケハトの子アムラム、イツハル、ヘブロン、ウジエル。
 アムラム家には長男アロンと次男モーセがいた。「アロンは、その子らと共に選び分けられ、神聖なる物をとこしえに聖別し、主の御前で香をたき、主に仕え、主の御名によってとこしえに祝福する者となった。モーセは神の人であり、その子らはレビの部族という名を受けた。」(代上23:13-14)
 アロンの家系が祭司を継承していった。
 モーセには長男ゲルショム、次男エリエゼルがいた。ゲルショムには長男シェブエルと他の子らがいた。エリエゼルには長男レハブヤ以外の子供がなかったが、レハブヤは多くの子孫を授かった。
 イツハル家には長男シェロミトと他の子らがいた。
 ヘブロン家には長男エリヤ、次男アマルヤ、三男ヤハジエル、四男エカムアムがいた。
 ウジエル家には長男ミカ、次男イシヤがいた。

 ○メラリの組;メラリの子マフリとムシ。
 マフリ家には長男エルアザル、次男キシュがいた。エルアザルには息子がなく、娘たちがいた。父の弟キシュの子らが彼女たちを娶った。
 ムシ家には長男マフリ、次男エデル、三男エレモトがいた。
 「以上がその家系によるレビの子ら、すなわち一人一人名を挙げて数えられ、登録された家系の長で、主の神殿の奉仕を職務とする二十歳以上の者であった。」(代上23:24)

 「ダビデは言った。『イスラエルの神、主はその民にやすらぎを与え、とこしえにエルサレムにお住まいになる。レビ人はもはや幕屋とその奉仕に用いるすべての祭具を担ぐ必要がない。』
 これがダビデの最後の言葉によって数え上げられた二十歳以上のレビ人であり、彼らはアロンの子らの傍らで主の神殿の奉仕に就き、庭のこと、祭司室のこと、すべての聖なる物を清めることの責任を負うこととなった。彼らは神殿の奉仕に従事し、供え物のパン、穀物の献げ物用の小麦粉、酵母を入れない薄焼きパン、鉄板、混ぜ合わせた小麦粉、すべての量と大きさについても責任を負うこととなった。
 更に彼らは、毎朝主に感謝し、賛美し、夕べにも同様に行うこと、また安息日、新月祭、および祝祭日には、定められた数を守って常に主の御前にささげる、主への焼き尽くす献げ物すべてについても責任を負った。
 彼らは、主の神殿の奉仕に際して、臨在の幕屋の務めと聖所の務めと彼らの兄弟アロンの子らの務めを果たした。」(代上23:25-32)

 「彼ら」とはいうまでもなくゲルション、ケハト、メラリのグループに分けられたレビ人を指しますが、それぞれの役目(務め)については、並行箇所たる民3:21-4:33をもご参照いただければと思います。
 また、レビ人の系譜はこの歴代誌にもありました。代上5:27-6:15がそうであります。
 少々長くなったことを心苦しく思いますが、レビ人の存在とレビ人の仕事がイスラエルという共同体の精神的支柱になっている点を、改めて認識していただきたく、斯く相成りました。
 大切なのは、丁寧に、根気よく読み解いてゆく、ということです。



 今宵聞く、J.D.サリンジャー逝去の報。享年91。
 さしたる影響は受けなかったが、読むたびに感銘を新たにした小説の作者がいなくなってしまった。哀しいです。『ライ麦畑でつかまえて』と『ナイン・ストーリ-ズ』を読んで、ご冥福を祈ろう。
 『罪と罰』は下巻に突入しています。スヴィドリガイロフ氏の登場とピョートル・ペドローヴィチの激昂でますます面白くなってきた!◆

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第0474日目 〈歴代誌上第22章2/2:〈神殿造営の準備〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第22章2/2です。

 代上22:2-19〈神殿造営の準備〉
 主のための神殿を築く役目はダビデでなく、その子ソロモンに委ねられた。ダビデがたびたび大きな戦争を繰り返し、大地を血に染めたからに他ならぬ。それを主は咎めたのである。
 「あなた(ソロモン)は、主がイスラエルのために、モーセにお授けになった掟と法を行うよう心掛けるなら、そのとき(神殿造営を)成し遂げることができる。勇気をもて。雄々しくあれ。恐れてはならない。おじけてはならない。」(代上22:13)
 神殿造営の準備はダビデ王が晩年に行った。ソロモンが「主のために壮大な神殿を築き、名声と光輝を万国に行き渡らせるためにはまだ若くて弱い」(代上22:5)からである。父は子にこういった、お前は主を父と思い、主はお前を子と思ってくださる、と。そうして、━━
 「見よ、わたしは苦労して主の神殿のために金十万キカル、銀百万キカルを準備した。青銅も鉄もおびただしくて量りきれない。材木も石材も準備した、更に増し加えるがよい。あなたのもとには多くの職人、採石労働者、石工、大工、あらゆる分野の達人がおり、金、銀、青銅、鉄も数えきれない。立ち上がって実行せよ。主が共にいてくださるように。」(代上22:14-16)
 そしてすべてのイスラエルの高官たちに、ソロモンの神殿造営を支援するよう命じた。
 「今こそ、心と魂を傾けてあなたたちの神、主を求め、神なる主の聖所の建築に立ち上がれ。主の御名のために建てられる神殿に、主の契約の箱と神の聖なる祭具を運び入れよ。」(代上22:19)

 引用した代上22:13にあった「勇気をもて。雄々しくあれ。恐れてはならない。おじけてはならない」とは、とても良い言葉です。
 聖書の文脈から切り離しても立派に自立してすべての人々へ贈ることができる、力と希望と活力にあふれた言葉です。聖書にはこんな良い言葉が、たくさんあります。



 タワーレコードに行く途中で寄った古書市で、ノーマン・メイラー『アメリカの夢』(河出書房)とヘンリーミラー『ネクサス』(集英社)を発見。
 しばし迷った挙げ句、ここで会ったが百年目、とばかりにレジへ運びました。学生時代に読んでそれっきりなので、時間を作って再読するのがいまから楽しみです。
 ミラーといえば、生田先生が訳した『北回帰線』が読みたいなぁ……。訳稿は果たして何処にあるのだろう?◆

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第0473日目 〈歴代誌上第21章&第22章1/2:〈ダビデの人口調査〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第21章と第22章1/2です。

 代上21:1-30&代上22:1〈ダビデの人口調査〉
 ダビデ王の御代、サタンがイスラエルに対して立った。そして王をそそのかして、イスラエルの人口調査を命じた。ダビデはそれを実行した。それは主に背く行為だった。ヨアブは抗い諫めたが、術なく王に従った。
 主の怒りがイスラエルに降った。悔いるダビデに主は、先見者ガドを通して(王に)選択肢を与えた。主の力に倒れるか、敵の手に倒れるか、である。ダビデは主の力、即ち3年間の飢饉に拠ることを決めた。「大変な苦しみだ。主の御手にかかって倒れよう。主の慈悲は大きい。人間の手にはかかりたくない。」(代上21:13)
 主はイスラエルに飢饉をもたらし、疫病を広めた。民は倒れていった。やがて主の御使いは王都エルサレムに迫った。が、主が「もう十分だ。その手を下ろせ。」(代上21:15)といったので、エルサレムは危機を免れた。
 そのとき、主の御使いはエブス人オルナンの麦打ち場に立っていた。「ダビデが目を凝らすと主の御使いが地と天の間に立ち、剣を抜いて手に持ち、エルサレムに向けているのが見えた。粗布に身を包んでいたダビデと長老たちは地に顔をつけて伏した。」(代上21:16)そして許しを乞い、救いを願った。
 主の御使いは先見者ガドを通してダビデにいった。ここに主のための祭壇を築け、と。
 ダビデはエブス人オルナンの麦打ち場へ赴き、代価をじゅうぶんに支払ってそこを譲ってもらい、民の間から疫病を取り除くために主のための祭壇を築いた。そこで焼き尽くす献げ物と和解の献げ物が主にささげられ、主への祈りがあげられた。
 焼き尽くす献げ物の煙が天へ至り、主は御使いに剣を収めるよう命じた。ダビデはそこでいけにえを屠った。
 「そのころ、モーセが荒れ野で造った主の幕屋も、焼き尽くす献げ物をささげる祭壇も、ギブオンの聖なる高台にあり、ダビデは主の御使いの剣を恐れ、神を求めてその御前に行くことができなかった。」(代上21:29-30)

 ダビデは決意した。神なる主の神殿といけにえをささげる祭壇は、ここ、王都エルサレムにこそあるべきだ、と(代上22:1)。



 ドストエフスキー『罪と罰』上巻を読了しました。良くできた犯罪小説だなぁ。これは面白いぞ。
 終わり近くで語られるラスコーリニコフの<凡人>と<非凡人>の論は、あと数歩進めればヒトラーの思想へ限りなく近くなる……と、ふと思う次第であります。◆

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第0472日目 〈歴代誌上第20章:〈アンモン、アラムとの戦い〉2/2〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第20章です。

 代上20:1-8〈アンモン、アラムとの戦い〉2/2
 年が明けて右記が終わり、季節は冬から春になった。地面は乾き、人足や車の往来も楽な時季の到来だ。戦のし易くなる頃でもあった。
 ヨアブは軍を率いてヨルダン川を渡り、アンモン人の土地を蹴散らして進み、ラバへ至りそこを攻略した。ラバの王の冠(1キカルの金で作られ、宝石が散りばめられていた)はダビデ王の頭を飾り、町の住民は労働力として使われた。
 その後もペリシテ人やガト人、ラファの子孫との戦いがあった(ex:サム下)。が、敵対者はことごとくダビデとその軍の前に倒れた。

 代上20の並行箇所はサム下11:1-21:11で、読書に用いている横組み二段の新共同訳では12頁分(P248-259)に当たる。
 読み較べてみてわかるのは、サム下にあった数々のエピソード━━例えば、ダビデ王の醜聞(サム下11:2-12:25)や王の子アムノンと姪タマルの愛憎(サム下13:1-20)、それに端を発したタマルの父にしてダビデ王の子アブサロムの反逆(サム下13:21-20:3)、ダビデ王のエルサレム放棄から帰還まで(サム下17:14-20:3)、を歴代誌はことごとく欠落、もしくは無視している、という点だ。
 サムエル記では如何なる者も特別扱いしたり、理想化したりしなかった。が、歴代誌はダビデにまつわるエピソードの取捨からもわかるとおり、幾分かその傾向があるのは事実である。その理由は、間もなく判明する━━というよりも、歴代誌の主目的(3つあるがその内の1つ)がわかれば、サム下で描かれたダビデ王朝の闇の部分が代上20で省かれたのはなぜか、が察せられる仕組みになっている。
 では、その主目的(の1つ)とはなにか? 代上22以下の神殿建築に他ならぬ。が、これはまたその時に……。



 ちょっと間が開いてしまったので、土曜日から『罪と罰』を最初から読み直しています。1日平均60頁を目安にしているのですが……。◆

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第0471日目 〈歴代誌上第19章:〈アンモン、アラムとの戦い〉1/2〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第19章です。

 代上19:1-19〈アンモン、アラムとの戦い〉1/2
 アンモン人の王ナハシュがみまかり、その子ハヌンが新しい王となった。忠実な関係にあったナハシュ弔問の使節団が、イスラエルから派遣された。が、家臣の言葉を鵜呑みにしたハヌンにより、使節団は辱めを受けて追い返された。
 やがて彼らはダビデの怒りを買ったのに気附いた。ハヌン王はアラム・ナハライムとアラム・マアカ、ツォバに援助を求め、アンモン人と共に連合軍を構成し、対イスラエルの準備を進めて、メデバの町(※1)の前に陣を敷いた。
 一方イスラエルからは、軍司令官ヨアブに率いられた軍が出発し、アンモンとアラムが待ち受けるメデバへ進軍した。
 ヨアブは相手の戦線を研究し、兵を選び、兄弟アブシャイと連携して敵陣へ迫った。━━と、突然アンモンとアラムの軍は隊列を乱して、ヨアブとアブシャイの前から逃げ出し、そのまま敗走した。
 しかし、アラムはなおもイスラエルと戦う意志を見せた。ユーフラテス川の向こうにいたアラム軍を動員したのである。が、ヨルダン川を渡ったところで戦列を整えて待ち構えていたイスラエル軍に攻撃され、敗北した。
 アラム人はダビデに隷属し、二度とアンモン人を助けようとしなかった。

 ※1「メデバの町」→メデバは、ラバ(現在のヨルダン・ハシミテ共和国の首都アンマンの、当時の名称)の南約32キロに位置する町。現在のジザあたりか。ラバ(アンマン)の約50キロ西方にはヨルダン川が滔々と流れ、アラムとイスラエルの戦場になるのも頷ける地理である。
 また、代上19:16でアラムがユーフラテス川の向こうのアラム人の軍を動かした、とあるが、そうなると(動員を受けた)アラム軍は遙々シリア砂漠を横断して駆けつけたことになる。常からの水や食糧の確保が成されていないと、幾ら同胞からの依頼とはいえすぐに動けるものではない。逆にいえば、それだけ砂漠地帯での移動が日常的にあった人々だった、といえるのかもしれない。

 それにしても二度と助けようとしなかったなんて、アラムも懲りちゃったんですね。



 近頃よく聴くのはプロコフィエフ。小澤とBPOで第5番を聴いている。前から気になっていた作曲家でしたが、ようやく機が熟した、というところでしょうか。
 小澤のドイツ物はフンドシがゆるくて好きになれぬが(ブラームスとか!)、近代ロシア音楽となれば冴え渡ったセンスを発揮する。ストラヴィンスキーも良かったなぁ。◆

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第0470日目 〈歴代誌上第18章:〈ダビデの戦果〉&〈ダビデの重臣たち〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第18章です。

 代上18:1-13〈ダビデの戦果〉
 主が約束したとおり(代上17:10)、ダビデはことごとく敵を討ち、勝利を収め戦利品を獲た。ダビデ王率いるイスラエル軍が討った敵は、以下である、━━
 01:ペリシテ人(ガトと周辺の村落を奪う)
 02:モアブ人
 03:ハマト地方、ツォバの王ハダドエゼル
 04:その援軍、ダマスコ(の町)のアラム人(ダマスコに守備隊を置く)
 05:エドム人(塩の谷にて、指揮官はツェルヤの子アブシャイ。エドムに守備隊を置く)
 ━━討たれた側はイスラエルに隷属し、貢ぎ物を収めた。
 なお、エドム人を討ち、エドム地方一帯を隷属させた指揮官アブシャイの親、ツェルヤはエッサイの娘、ダビデ王の姉妹である。
 敵からの戦利品は多くが金銀であった。それらは、当時ツォバと衝突していたハマトの王トゥからの贈り物と一緒に、主のために聖別された。
 「主はダビデに、行く先々で勝利を与えられた。」(代上18:13)

 代上18:14-17〈ダビデの重臣たち〉
 以下は、イスラエル王国に於けるダビデ政権を支えた者の役職と名前である。
 01:軍司令官はヨアブ(ツェルヤの子でアブシャイの兄弟)、
 02:補佐官はヨシャファト(アヒルドの子)、
 03:祭司はツァドク(アトヒブの子)とアビメレク(アビアタルの子)、
 04:書記官はシャウシャ(サム下8:17では「セラヤ」)、
 05:クレタ人とペレティ人の監督官はベナヤ(ヨヤダの子)、
 06:王の(第一の)側近にはダビデの息子たち(サム下8:18では「祭司」)
 彼らがいて、「ダビデは王として全イスラエルを支配し、その民すべてのために裁きと恵みの業を行った。」(代上18:14)

 ダビデの勢力がどれだけ拡大されたか、地図でご確認いただきたいのですが、それでは不親切に過ぎるので少しだけ(でも、世界地図は開いてくださいね)。
 ペリシテ、モアブ、ダマスコ、エドムはいずれも、ちょうど三方から囲む形でイスラエルに踵を接する地方です。これらは旧約聖書を読んでいると、イスラエルの敵対勢力としてお馴染みの名前でもあります。
 ハマト地方はイスラエルの北方ダマスコ、アラムよりも上に位置し、現在のシリア南部を指します。ユーフラテス川に覇権を築こうとしていたハダドエゼルの国ツォバはレバノン山脈とヘルモン山脈の間を流れるリタニ川の上流地域にありました。



 いまでも、いつまでも、好きで忘れられないんだぁーッ!◆

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第0469日目 〈歴代誌上第17章:〈ナタンの預言〉&〈ダビデ王の祈り〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第17章です。

 代上17:1-15〈ナタンの預言〉
 王宮に住むようになったダビデは、神の箱が未だ天幕の下に置かれただけになっているのが気にかかっていた。そこで預言者ナタンを呼び、王宮同様レバノン杉を用いて、契約の箱を安置するための<家>を建てようか、と相談した。ナタンは、王の御心のままに、と答えた。
 ところがその晩、主の言葉が預言者へ臨んだ。曰く、わたしがこれまでに果たして、在所となる家を建てよ、と民に命じたことがあっただろうか。民と共に荒れ野を彷徨い、幕屋から幕屋へと渡り移った際も、なぜ誰一人としてわたしのためにレバノン杉で建てた意を用意しないのか、と詰ったことが、果たしてこれまでにあっただろうか。
 否、と主は自答した。そうして続けて、━━
 「わたしはあなたに告げる。主が、あなたのために家を建てる。あなたが生涯を終え、先祖のもとに行くとき、あなたの子孫、あなたの子の一人に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者がわたしのために家を建て、わたしは彼の王座をとこしえに堅く据える。」(代上17:10-12)

 代上17:16-27〈ダビデ王の祈り〉
 自分に臨んだ主の言葉を、預言者ナタンはダビデ王に伝えた。
 ダビデは主の前に出て、こういって、祈った、━━
 「主よ、今この僕とその家について賜った御言葉をとこしえに確かなものとし、御言葉のとおりになさってください。それが確かなものとされ、『万軍の主、イスラエルの神はまことにイスラエルの神』と唱えられる御名が、とこしえにあがめられますように。僕ダビデの家が御前に固く据えられますように。」(代上17:23-24)
 「どうか今、僕の家を祝福し、とこしえに御前に永らえさせてください。主よ、あなたが祝福してくださいましたから、それはとこしえに祝福されます。」(代上17:27)

 引用箇所を含む代上17:16-27のダビデの祈りがベースとなって、後の南王国ユダには主が与えた慈しみと希望の光が灯され続けられたのです。
 本章にてナタンに臨んだ主の言葉、主へのダビデの祈りは信仰告白に他なりませんが、これはすこぶる感動的な言葉であります。最も美しく、最も純粋な気持ちが吐露された、とても敬虔な件りです。
 願わくば読者諸兄よ、自らの心で以て直接これに読み向かわれんことを。



 ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団とギュンター・ヴァイス(2nd Vc)による演奏で、シューベルトの弦楽五重奏曲を聴きました。1950年に録音されたウェストミンスター・レーベルのCDです(MVCW-19002)。
 どこまでも果てなく流れ続ける<歌>にうっとりし、たおやかさと激しさがブレンドした楽想に心を鷲摑みにされた思いです。晩年だからこその充実感漲るこの曲を残してくれたシューベルトに感謝! 情感たっぷりの演奏で聴ける贅沢さにも!!◆

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第0468日目 〈歴代誌上第16章:〈神の箱の前で儀式を始める〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第16章です。

 代上16:1-43〈神の箱の前で儀式を始める〉
 臨在の幕屋に安置された主の契約の箱の前で、民(人々)は焼き尽くす献げ物と和解の献げ物をささげた。そのあと、ダビデは主の御名によって民を祝福し、老若男女問わずパン1個となつめやしの菓子、干しブドウの菓子を分け与えた。
 レビ人の幾人かには神の箱の前に立たせて奉仕者とし、イスラエルの神、主に感謝し、讃美する役目が与えられた。その役に任ぜられたのは、ゼカルヤ、エイエル、シェミラモト、エヒエル、マティトヤ、エリアブ、ベナヤ、オベド・エドム、エイエルで、頭はアサフであった。
 「ダビデはその日その時、初めてアサフとその兄弟たちに、主に感謝をささげる務めを託した。」(代上16:7)

 そうしてこのあと、66行に渡って、イスラエルの神、主に感謝し、讃美する歌が綴られる。
 ~ (前略)
  主はわたしたちの神
  主の裁きは全地に及ぶ。
  とこしえに主の契約を心に留めよ
  千代に及ぼすよう命じられた御言葉を
  アブラハムと結ばれた契約
  イサクに対する誓いを。(代上16:14-16)
   (中略)
  大いなる主、大いに賛美される主
  神々を超えて、最も畏るべき方。
  諸国の民の神々はすべてむなしい。
  主は天を造られ
  御前には栄光と輝きがあり
  聖所には力と喜びがある。
  諸国の民よ、こぞって主に帰せよ
  栄光と力を主に帰せよ。(代上16:25-28)
   (中略)
   イスラエルの神、主をたたえよ
   世々とこしえに。
   民は皆、アーメンと答えよ。
   主を賛美せよ。(代上16:36) ~

 ダビデ王は主の契約の箱の前に奉仕者、即ちアサフとその兄弟たちを残し、オベド・エドムやその兄弟68人らを残して門衛とした。
 また、ギブオンの聖なる高台にある主の幕屋には、祭司ツァドクとその兄弟から成る祭司を残して、朝な夕なの献げ物の儀式を執り行わさせた。
 「こうして民は皆、自分の家に帰っていった。ダビデも家の者に祝福を与えるために引き返した。」(代上16:43)

 並行箇所はサム下6:17-19。あっさりと触れられただけの描写を、本章では詳細に語られてゆきます。そこには、<補足>という以上の情熱と使命めいたものを感じます。
 ここを読んだとき、代上16:25-28に思わず、じん、となりました。ここに、イスラエルのアイデンティティと聖書の理念が集約されているように思ったのです。それは抜きにしても、個人的にはすごく好きな部分であります。なんていうかさぁ、カッコよくない?
 また、本章に於けるオベド・エドムは、奉仕者と門衛とでは同名異人なのでしょう。かつて神の箱を預かったオベド・エドムは、門衛の方であります。



 聴き続けてきて思うのは、つまるところシューベルトの作品で、「これは聴いておけ」というのは「これだけ聴いておけばいいですよ」の同義語ではあるまいか。
 この定義に外れる作曲家なんているのかな、とも考えこむ定時であがった金曜日の夜。モーツァルト? まさにこの定義を体現する人でしょう。◆

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第0467日目 〈歴代誌上第15章:〈神の箱を迎えに行く〉(その2)〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第15章です。

 代上15:1-29〈神の箱を迎えに行く〉(その2)
 “ダビデの町”シオンに宮殿が造営され、臨在の幕屋が準備された。いまこそ、神の箱を迎え入れるときであった。
 王はすべてのイスラエル人を召集し、オベド・エドムの家に預けた神の箱を王都へ移送する、と告げた。但し、箱の担ぎ手はレビ人でなければならない。「彼らこそ、主の箱を担ぎ、永遠に主に仕えるために主によって選ばれた者である。」(代上15:2)
 最初、キルヤト・エアリムから神の箱を運ぶときに、民が主の怒りによって倒れたのはウザが箱に触れようとしたからばかりでなく、担ぎ手にレビ人がいなかったためだった。そこで、「祭司とレビ人は、イスラエルの神、主の箱を運び上げるため自らを聖別した。主の言葉に従ってモーセが命じたように、レビ人たちが竿を肩に当てて神の箱を担いだ。」(代上15:14-15)
 レビ人の長たち(※1)の指導の下、多くのレビ人がそれぞれの役割を持って、神の箱の運搬に携わった(※2)。
 やがて、神の箱がエルサレムへ入った。人々は歓喜した。が、サウルの娘にしてダビデの妻ミカルは、民の前で喜び踊る夫の姿に、侮蔑の気持ちを覚えた。

※1:「レビ人の長たち」→大きく2つのグループに分けられる。
 レビ族の主なグループからは、━━
 01:ケハトの一族、兄弟120人の長ウリエル
 02:メラリの一族、兄弟220人の長アサヤ
 03:ゲルショムの一族、兄弟130人の長ヨエル
 ケハト族のなかのグループからは、━━
 04:エリツァファンの一族、兄弟200人の長シェマヤ
 05:ヘブロンの一族、兄弟80人の長エリエル
 06:ウジエルの一族、兄弟112人の長アミナダブ、以上。
 グルーピングについてはティンデル『歴代誌第1』(セルマン著)P174を参照せよ。
※2:「多くのレビ人が~」→ダビデの指示により役割に就いた者は、代上15:16-24に記載されている。
 例えば、詠唱者である。詠唱者たちは楽器を奏で歌をうたい、喜び祝って、神の箱の運搬を寿ぎ、運搬に汗を垂らす者らの士気を盛り立てた。「(ダビデ王はレビ人の長たち[※1]に命じて)詠唱者であるその兄弟たちを任務に就かせ、琴、竪琴、シンバルなどの楽器を奏で、声を張り上げ、喜び祝うようにさせた。」(代上15:16)
 この詠唱者の役に任ぜられたのは、ヨエルの子ヘマン、その兄弟の子アサフとエタンであった(ex:代上6:16-32)。彼らは<ダビデの3大歌手>と称される由(岩波訳の小見出しに拠る)。
 なお、神の箱を預かっていたガト人オベド・エドムも移送の一行に加わり、門衛の役に就いた(代上15:18,24)。

 他に、音楽の調子として「アラモト調」(代上15:20)と「第八調」(代上15:21)とはなにか、という点が註釈すべき箇所として残りますが、これはもっと相応しい箇所、即ち詩編に至った際に改めて施すこととします。



 寒風吹き抜けるいつもの空き地でビール1ダースを消化しながら、冬の夜空を仰ぎ見ていました。群雲が棚引く虚空に他の星を圧するように坐して瞬く、彼のオリオン座が一際目に刺さって映り、心をわけもなく乱されました。
 こうして地上から見つめているだけでも身震いして怖くなってくるのに、飛行機やスペースシャトルとかで雲海の上にいる人たちの目に、あの星空はいったいどう映り、果てなく広がる大空と宇宙にどんな思いを抱かされるのだろう。
 そんなことをつらつら考えて、夜の星空を時間も忘れて見入っていました。◆

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第0466日目 〈歴代誌上第14章:〈ダビデ王の勢力拡大〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第14章です。

 代上14:1-17〈ダビデ王の勢力拡大〉
 イスラエルの北境に最も近いフェニキア人の町ティルスの王ヒラムは、神殿建設に必要な資材と労力、例えばレバノン杉や大工をダビデの国へ使節を通して届けた。これはイスラエルの神、主がその力でもってイスラエルの王ダビデの王権を、あまねく天の下にしろしめしたことに所以する。
 また、それゆえにペリシテは数次に渡って対イスラエル戦を挑んできた。それにダビデは立ち向かった。主の力と託宣を拠り所として、彼らは戦い、敵を退け続けた。戦場にペリシテ人が残していった彼らの神々を、ダビデは火で焼き滅ぼした。
 斯くして、━━
 「ダビデの名声はすべての国々に及んだ。主は諸国の民が皆、彼を恐れるようにされた。」(代上14:17)

 他、王都エルサレムで誕生したダビデの息子と娘たちの名前が記される。彼らの名前は以下の通り。また、()内は並行箇所たるサム下4:14-16に名が留められぬ者だ。━━
 01:シャムア
 02:ショバブ
 03:ナタン
 04:ソロモン
 05:イブハル
 06:エリシュア
(07:エルベレト)
(08:ノガ)
 09:ネフェグ
 10:ヤフィア
 11:エリシャマ
 12:ベエルヤダ[サム下4:16では「エルヤダ」]
 13:エリフェレト

 歴代誌のノートを始めてちょうど2週間。
 過去に読んできた箇所をなぞる形になっていますので、若干退屈になったり読み飛ばしたりしてしまいがちな箇所。が、じっくり読めばいろいろと楽しみも発見できる━━かもしれない━━書物でもありますから、「歴代誌」の読書をおろそかにしないでください。
 本来のヘブライ語聖書に於いて「歴代誌」は、旧約聖書全体の掉尾に於かれる書物でした。即ち全体の締めくくり、民族の歴史の統括的役割を果たしているのが、この「歴代誌」だったのです。新共同訳や新改訳などで「列王記」の次にあるのは、ギリシア語訳(70人訳聖書)他に拠る配列に倣ったため。
 さんさんかの知る狭い範囲では、岩波書店の旧約聖書が唯一ヘブライ語聖書に従った配列を採用しております。合本された旧約聖書で「歴代誌」が、「ルツ記」や「詩編」、「ヨブ記」や「エステル記」と同様<諸書>に分類されるのは、そうした理由からです。
 それを踏まえて読むと、こう感じます━━歴代誌がどこに配列され、読者がどの翻訳で読むかによって歴代誌の印象がまったく異なり得る、と。
 歴代誌を創世記から列王記までの、殊にサウル自害/ダビデ即位からバビロン捕囚までのダイジェスト、と単純に断定するのは誤りでした。ここに謹んでお詫びし、訂正申し上げます。



 眠られない夜を再び過ごすようになっています。おぐゆーさんのことを、ちょっとでも考えちゃうと、そんな事態になる。好きなんだ、いまでも。否定できないし、忘れられもしない。どうしても? ああ、どうしても。
 でもそんなとき、ヒルティとスヌーピー(と、時には『論語』)がどれだけ良質な睡眠薬代わりになってくれていることか。手を伸ばして開いたページからあちらこちらと漫然と読んでいるうちに、眠気が襲ってくる、やがて闇が自分を包む。
 眠りが訪れる、誰のぬくもりも息遣いも、幸福も、身近に感じることのないままに━━。
 もう一度、逢いたい。まずはそこから。
 ねむれ、ねむれ、海深く……。◆

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第0465日目 〈歴代誌上第13章:〈神の箱を迎えに行く〉(その1)〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第13章です。

 代上13:1-14〈神の箱を迎えに行く〉(その1)
 かつて神の箱、契約の箱がペリシテにより、イスラエルから奪われたことがあった(ex:サム上4,殊に4:10-11)。
 その後、神の箱は返還され、キルヤト・エアリム(という町)の丘の上にあるアビナダブの家に安置された。人々はその息子エルアザルを聖別して、神の箱を警護させた(ex:サム上5,6:21,7:1)。

 それから20年以上が経った。イスラエルの王となっていたダビデは、イスラエルの全会衆に「いまこそこの町━━エルサレムへ神の箱を運び上げよう」と呼びかけた。異を唱える者はなかった。
 「ダビデはエジプトのシホルからレボ・ハマトまでのすべてのイスラエル人を集め、神の箱をキルヤト・エアリムから運んで来ようとした。ダビデはすべてのイスラエル人と共にバアラト、つまりユダのキルヤト・エアリムに上って行った。それは、ケルビムの上に座しておられる主なる神の箱、その御名によって呼ばれる箱をそこから運び上げるためであった。彼らはアビナダブの家から、神の箱を新しい車に載せ、(アビナダブの子)ウザとアフヨがその車を御した。」(代上13:5-7)

 キルヤト・エアリムを発ってエルサレムへの途次、ギドンの麦打ち場(サム下6:6では「ナコンの麦打ち場」)へさしかかったときである。
 神の箱を載せた車を引く牛の足がよろけた。神の箱は荷台からずれた。落ちるのを防ごうとウザが手を伸ばした。ウザの手が神の箱に触れた。約束に違うことをしたウザに、主の怒りがたちまち降った。ウザは倒れ、神の御前で死んだ、レビ16:2,民4:15にあった「資格なき者が神の箱に触った」からである。
 ダビデはそれを見て、怒りと恐怖を覚えた(※1)。神の箱をこのままエルサレムへ運び入れることを恐れたダビデは、それから3ヶ月間、ガト人オベド・エドムの家に一旦預けた。その心ゆえに主は、オベド・エドムとその家族、すべての財産を祝福した。

 ※1「ダビデはそれを見て、怒りと恐怖を覚えた」→M.J.セルマンによれば、主の怒りがウザへ降ったのを見て、ダビデの感情は(神の箱を迎え入れるという<大きな喜び>から)<怒り>と<恐怖>へ変化した。「自分がこの大切な時に神に関する高い要求を保ち続けることができないことを表している」(ティンデル『歴代誌第1』P164 いのちのことば社)
 また、セルマンはこうもいう、「契約の箱の神は、人間の誤りや健全な動機のどちらにも閉じ込められない主権者である」(同書同頁)と。



 光文社古典新訳文庫から、待望の『嵐が丘』が登場。では、お手並み拝見と行くか。◆

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第0464日目 〈歴代誌上第12章:〈ダビデ王の登場〉2/2〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第12章です。

 代上12:1-41〈ダビデ王の登場〉2/2
 サウルの生前、ダビデは彼を避けて、イスラエルを彷徨った。その間、イスラエルの諸部族の勇士たちが出て、ダビデに従うようになった。
 いつしかダビデの陣営は大きく膨れあがっていった。それは、神の陣営の如く巨大であった。
 ギルボア山でサウルが命を落とすと、諸部族はダビデを助け、ダビデが新しいイスラエルの王となることに同意した。彼らは王の即位を喜び、祝った。
 イスラエル中がダビデの即位を喜び祝った。サウルに代わって、ダビデがイスラエルの王となった。

 ダビデの陣営を構成したのは、ベニヤミン出身のサウルの同族、ベニヤミン族とユダ族、ガド族からの離脱者、マナセの半部族、シメオン族の勇士7,000人、レビの一族、エフライムの一族、ナフタリ、ダン、アシェルの諸一族、ヨルダン川東方の3部族などでありました。



 今晩はオムレツを作って食べました。もう少し、こう、ふわ~っ、とさせたいのだが……◆

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第0463日目 〈歴代誌上第11章:〈ダビデ王の登場〉1/2〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第11章です。

 代上11:1-47〈ダビデ王の登場〉1/2
 サウルは戦場で死んだ。主がサムエルへ告げたのに従って、イスラエルの長老たちはエッサイの子ダビデに油を注ぎ、新たなイスラエルの王とした。
 ダビデ王はすべてのイスラエル人を伴って、エブスの町、即ちエルサレムへ上った。シオンの要害を陥落させ、町は開かれ、ダビデはそこに住んだ。ゆえにシオンは“ダビデの町”と称されるようになった。
 「ダビデは次第に勢力を増し、万軍の主は彼と共におられた。」(代上11:9)
 王には三勇士ヤショブアム、エルアザル、アブシャイを始めとする勇士たちがいた。「彼らはダビデの統治に協力し、イスラエルのすべての人々と共に、主がイスラエルに告げられたとおり、ダビデが王となるように尽力した。」(代上11:10)

 ダビデの即位からエルサレム入城までの並行箇所は、サム下2:2-5:10。
 本章では三勇士に続き、ダビデの勇士たちの名前が列記されますが、煩雑になるのを避けて省きました。
 ダビデの勇士たちを紹介する並行箇所は、サム下23:8-39。三勇士の頭は「ハクモニ人イシュバアル」ですが、本章では「(ハクモニ人)ヤショブアム」であります。むろん、共に同一人物です。斯様に名前に異同があるのは、それぞれの執筆者(記者)や編纂者が典拠とした資料に基づく錯簡である、と考えられます。例えば、「記・紀」で固有名詞の表記に異同が見受けられるのと同じです。
 実はノートにこんなことを書きました、「リストが列記されます。あなた方はそれを読みたいですか? 一人も飛ばさず記憶し、ホントに読むのですか?」と。いまもこの疑念を呈すのに躊躇いはないのですが、リストを声に出して読んでみると、意外にリズムがあって面白い、と思いました。朗読(音読)の効用とかいうつもりはないのですが、これは一つ、みなさんも試してみることをお奨めいたします。



 2010年の聖書読書ノート(ブログ)は「歴代誌・上」で幕を開けました。先を見渡すに、どうやら今年は「箴言」を終わらせられれば儲けモノ、といえそうです。なにしろ、本ブログは遂に、旧約聖書の中盤の山場である「ヨブ記」と、質量共に他を圧するヴォリュームの「詩編」へ突入しますから……。
 今後は、「歴代誌・上」(29)→「歴代誌・下」(36)→「エズラ記」(10)→「ネヘミヤ記」(13)→「エステル記」(10)→「ヨブ記」(42)→「詩編」(150)→「箴言」(31)、と進んでゆきます。()内は章数。◆

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第0462日目 〈歴代誌上第10章:〈サウルの死〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第10章です。

 代上10:1-14〈サウルの死〉
 サウル王の御代、イスラエルは対ペリシテ戦争を経験した。最後の戦場はイスラエル北方、イズレエル平野を北に見るギルボア山。
 ここで、王の息子3人が倒れた。サウル王は自害して果てた。侍っていた従卒もあとを追った。ここにサウルの血は絶えた。イスラエルは敗走した。
 翌る日、ペリシテ軍は王の遺体から首を切り落とし、自分たちの国へ持ち帰ってダゴンの神殿に置いた。
 ヨルダン川の東岸、ガド領ヤベシュの人々は王の戦死とペリシテ軍の仕打ちを知った。彼らはギルボア山へ向かい、王と息子たちの遺体を自分たちの場所へ運び、樫の木の下に手厚く埋葬した。彼らは77日間断食した。
 「サウルは主に背いた罪のため、主の言葉を守らず、かえって口寄せに伺いを立てたために死んだ。彼は主に尋ねようとしなかったために、主は彼を殺し、王位をエッサイの息子ダビデに渡された。」(代上10:13-14)

 代上10の並行箇所はサム上31全節(1-13)。併読を強く願います。
 引用箇所にあった「口寄せ」云々は、サム上28:7-19の記述を指します。このときサウルは、女の口寄せに呼び出させたサムエルからイスラエル敗北を告げられます。「主に尋ねようとしなかった」と歴代誌の著者は書きますが、サム上では口寄せを訪ねる以前、サウルは主に伺いを立てていたのでした。が、なんのリアクションもなかったため、口寄せを訪ねたのです。無反応だったのは、それまでにサウルが数々の悪行により主の怒りを招いていたためでもありましたが……。
 いろいろ素行に問題ありと雖も、さんさんかはサウルが好きであります。



 ドストエフスキー『罪と罰』(新潮文庫)を読み始めました。ラスコーリニコフとは現代日本人の原型か? とても他人とは思えない……。◆

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第0461日目 〈歴代誌上第9章:〈捕囚期の後、エルサレムに住んだ者〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第9章です。

 代上9:1-44〈捕囚期の後、エルサレムに住んだ者〉
 「ユダは神に背いたためにバビロンに捕囚として連れ去られた。最初に自分たちの町の所有地に帰って住んだのは、、イスラエルの人々、祭司、レビ人、神殿の使用人であった。また、エルサレムにはユダの一族の一部、ベニヤミン族の一部、エフライムとマナセの一族の一部が住んだ。」(代上9:1-3)
 イスラエルの人々としてはユダの子孫ウタイ、シロの出身者アサヤとその子ら、ゼラの一族エウサルとその兄弟、ベニヤミンの一族サルを筆頭とする彼らの一族が、自分たちの所有地へ戻った。
 祭司エダヤ、神殿の主管アザルヤ、その一族(「神殿の奉仕の職務について有能な人々」代上9:13)が、自分たちの居場所へ帰った。
 レビ人ではシェマヤを筆頭とする同族が、自分たちの場所へ戻った。
 神殿の使用人として、王都の東にある王の門を守衛するシャルムヤ、臨在の幕屋の入り口を守るコラ家の者、祭具それぞれの責任者ら、そして、レビ人の家系の長である詠唱者たちが、王都であったエルサレムへ帰った。

 代上9:33-44はサウルの家系譜。━━即ち、ノートは省く、という意味。
 一言付け加えれば、この(カットした)部分は続く代上10〈サウルの死〉の序曲です。



 ケラス(Vc)の弾くシューベルト《アルペジオーネ・ソナタ》D.821はいいねっ! 現代音楽で聞こえた人だが、このシューベルトは、たっぷり楽器を鳴らした実に味のある演奏。「馥郁」って言葉は、こういう演奏のためにあるんだろうなぁ。
 ヴァイオリンピアノのための〈ソナチネ〉ニ長調D384(Op.137-1)と4つの歌曲の編曲、ウェーベルンの〈3つの小品〉Op.11とベルクの〈4つの小品〉Op.5を組み合わせた、ケラスの腕を十二分に堪能できる一枚。お奨めです。
 パートナーは、アレクサンドル・タロー(p)。(KICC-532/HMC901930)◆

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第0460日目 〈歴代誌上第8章:〈ベニヤミンの子孫〉&ドストエフスキー『地下室の手記』読了〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第8章です。

 代上8:1-40〈ベニヤミンの子孫〉
 イスラエルの子ベニヤミンには5人の息子がいて、それぞれが、それぞれの代で子孫を増やしていった。名を挙げれば、長安ベラ、次男アシュベル、三男アフラ、四男ノハ、五男ラファ、である。
 彼らの子孫は、「それぞれの系譜による一族の頭たち」(岩波Ⅶ『歴代誌』P86)を出した。「一族の頭たち」とは、「家系の長」の意である。
 代上8:29-40はギブオンのエフライム族の系譜。換言すれば、イスラエルの初代の王サウルの家系譜である。
 ギブオンの父(エヒエル。代上9:35)と妻マアカから出た子孫の一人こそがサウルその人。但し、祖父として記されるネル(代上8:33)、父として記されるキシュ(同)は、サム上14:50-51では二人とも叔父となっている。
 また、「サウル家の一族の出で、ゲラの子、名をシムイという男」(サム下16:5)も、ここへ連なる者である。シムイは王都エルサレムを脱出したダビデ王とその一行へ、悪罵を吐きながら石礫を投げつけていた者。

 後半にあるサウルの系譜は、次章でもう一度繰り返されます。



 ドストエフスキーの『地下室の手記』を読了しました。これはなんとも嫌な小説です。が、これも、わたくしは実に気に入ってしまったのであります!
 一般に、人は自分に似たものを生理的に嫌悪する、と申します。ここでいう〈もの〉は〈物〉であり〈者〉であり、〈要素〉を含みもします。『地下室の手記』はまさしく自分にとって、自分がそこに映し出されているような錯覚と嫌悪を抱いたがゆえに、嫌いな小説でもあり好きな小説でもある、と申し上げてよろしかろうと思います。
 殊に第2部、世間に交わろうとしても、如何なる訳でか、世間に受け入れられぬ主人公の姿は、嗚呼、これをわたくしである、といわずになんといおう。爪弾きにされるのをわかっていながら、なおも世間へ同化しようと無意識に試みることは、果たして罪なのでありましょうか?
 束の間訪れて留まるかに見えた幸福も、主人公の〈負け犬意識〉が頭をもたげて、ご破算となり去ってゆく……おそらく永久に! そうして彼は、“地下室”へこもって、逆説と哀惜に彩られた告白を続ける。……。
 フランスの作家、ジッドが本作を評した言葉は有名です(「ドストエフスキーの全作品を読み解く鍵である」)。が、わたくしにはそれに深く賛同の意を表すと共に、否、それ以上にこの『地下室の手記』は、シベリア流刑から帰って執筆、文壇への復帰作となった、あの『死の家の記録』と表裏一体を成す作品、と読めてならないのであります。
 わたくしの読解力の不足を棚に上げて申しますが、これは、一度読んだだけではなかなか理解できない小説であるように思います。理解、という言葉は、ちょっと不的確かもしれません。が、そこに盛られたちょっとしたニュアンス、陰影の移ろいなどは、一度だけでは摑み取ることが難しいのではあるまいか、とは考えております。要するに、時間を置いて再読すべき小説である、ということであります。
 『罪と罰』と『カラマーゾフの兄弟』がやたらクローズアップされがちな現代のドストエフスキー受容ですが、と同時に、それらを手にする読者諸兄はすべからく『地下室の手記』をも繙いてほしい、と願うのであります。
 なお、過日に本ブログで疑念を抱いた箇所ですが、光文社古典新訳文庫の当該箇所は「自分が正しい道を行っているのか」となっておりました。なるほど。
 『地下室の手記』を読み終えたいま、このブログ原稿を認(したた)めながら頭の片隅では、『貧しき人々』を読み直そうか、それとも5大長編の嚆矢『罪と罰』に進もうか、と楽しい迷いで頭を悩ませております。◆

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第0459日目 〈歴代誌上第7章:〈イサカルの子孫〉、〈ベニヤミンの子孫〉、〈エフライムの子孫〉他〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第7章です。

 代上7:1-5〈イサカルの子孫〉
 イスラエルの子イサカルには4人の息子がいて、内、ウジの血筋が系譜として留められている。即ち、イサカル-ウジ-イズラフヤ-ミカエル他の4人(本文では「5人」)。
 ウジの子孫4人に連なる子孫は多くおり、36,000人の戦闘員がいた。
 イサカル全氏族(イサカル族)には、登録される勇士が87,000人いた。

 代上7:6-12〈ベニヤミンの子孫〉
 イスラエルの子ベニヤミンには3人の息子がいて、それぞれが子を設けてその血筋を系譜として留めていった。記録された者は皆家系の長となり、勇士であった。

 代上7:13〈ナフタリの子孫〉
 イスラエルの子ナフタリには4人の息子がいた。

 代上7:14-19〈マナセの子孫〉
 イスラエルの子マナセは、アラム人の側室との間に2人の息子を設けた。
 また、マナセは正室マアカとの間にベレシュとシェレシュという兄弟を設けた。
 双方の系譜が記され、マナセの子孫は増えた。

 代上7:20-29〈エフライムの子孫〉
 イスラエルの子孫エフライムにはシュテラという兄弟がいて、6世代の名が記されている。
 シュテラにはエゼルとエルアドという兄弟がいたが、ガトの地で土地の者に殺された。父エフライムは喪に服した。その頃、「災いの最中に」という意味を持つ息子ベリアが生まれた。
 エフライムの娘シェエラは上ベト・ホロン、下ベト・ホロン、ウゼン・シェエラの町を築いた。稀有なる記述の例である。
 エフライムの子孫も増えた。息子レファの血筋も系譜として留められているが、レファから数えて8世代目にモーセの後継者であり、出エジプトを果たしたイスラエルの民を率いて“乳と蜜の流れる地”カナンへの侵攻と入植を達成したヨシュアがいた。

 代上7:30-40〈アシェルの子孫〉
 イスラエルの子アシェルには4男1女がいて、内、息子ベリアの血筋が系譜として留められている。
 アシェルの子孫も増えた。

 イスラエルの子孫は増え、そこに連なる者たちの内、果たすべき役割を持つ者はそれを果たした、ということが、ここでは書かれています。それが殊にエフライムの子孫へ集中しているのは、記述の偶然でありましょうか。



 六代目三遊亭圓生師匠の話芸に酔いしれながら(今日は「文七元結い」)、毎日かったるい気持ちを抱えて出勤し、毎日やるかたなき憤りを抱えて帰途に就いておりやす。
 ん、ドストエフスキーか。うむ、読んでおるよ、おぐゆーさんのこと時々考えながら、スタバやエクセでな。まかせとけ。◆

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第0458日目 〈歴代誌上第6章:〈レビの一族〉、〈詠唱者〉&〈レビ族の居住地〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第6章です。

 代上6:1-15〈レビの一族〉
 これはイスラエルの子レビを祖とする一族、レビ族の系譜である。
 レビには3人の息子がいた。ゲルション、ケハト、メラリ。この系譜に預言者サムエルが登場する。サム上1:1で預言者の父エルカナはエフライム出身の者。出自を操作して、預言者としての役割に正当性を持たせるための編集がもたらした矛盾であろう。

 代上6:16-38〈詠唱者〉
 サム下6の後半、エルサレムへ神の箱(契約の箱)が安置された。以来、レビ族のなかから、臨在の幕屋にて詠唱の役に任ぜられた者がいた。
 レビの子ケハトの子孫からはヘマンという者が、右に立つ者には兄弟アサフとその子孫、左に立つ者にはレビの子メラリの子孫が選ばれ、代々その役目を継いだ。
 他のレビ族もそれぞれ、臨在の幕屋での仕事や献げ物をささげる役などの仕事に務めた。

 代上6:39-66〈レビ族の居住地〉
 レビ族にもそれぞれ居住地が、くじによって割り当てられた。
 彼らは他のイスラエル諸部族の領内に散らばり、その町で祭司などの務めを果たしたりした。それはかつてのカナンの地全域に渡っている。
 (ex:ヨシュ21:1-42)

 煩雑な部分をすっきりとさせ、要点のみを述べればこうなります。



 人並みの幸せを求めちゃダメなんだろうか、と自問しつつ、いつものスタバで読書に励む。
 先日からドストエフスキーの『地下室の手記』(江川卓・訳 新潮文庫)。第1部はまどろっこしく感じるかもしれないけれど、第2部からいきなり話(地下生活者の語り)は能動的になり、ストーリーが誕生します。がんばれ。
 「はて?」と思う箇所が一つあるのですが。P143に地下生活者の台詞、「こういう行き方でいいとでもいうのかい、ええ?」が該当箇所。
 「行き方」? 前後関係と文脈から「生き方」ではないか、と思うのだけれど……。原文はどうなっているのかな、英語訳でも良い構わないのだが。
 誤植? まっさかぁ━━。
 明日、光文社古典新訳文庫を覗いてこようっと。◆

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第0457日目 〈歴代誌上第5章:〈ルベンの子孫〉、〈ガドの子孫〉、〈ヨルダン川東のマナセの子孫〉他〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第5章です。

 代上5:1-10〈ルベンの子孫〉
 ルベンはイスラエルの長男。が、父の寝床を汚した理由で長男には登録されず、長子の権利は弟ヨセフとその子孫に受け継がれた。
 ルベンの子孫は代を重ねて“乳と蜜の流れる地”カナンへ移ってはヨルダン川と塩の海(死海)の東岸へ入植し、時にユーフラテス川近辺やギレアドにまで生活領域を拡大した。
 ここに名を記されたルベンの子孫は、子ハノクを筆頭にベラまで、18人である。

 代上5:11-22〈ガドの子孫〉
 ここに名を記されたガドの子孫は、頭ヨエルを筆頭にアヒまで、21人である。
 ガドの子孫はヨルダン川東岸域一帯に入植し、ルベン領はその南に接していた。
 「ルベンとガドの子孫およびマナセの半部族は、盾と剣を取る者、弓を引く者、戦いに熟練した兵士から成る四万四千七百六十人の戦闘員を持っていた。彼らはハガル人、エトル、ナフィシュ、ノダブの諸部族と戦った。彼らは戦いに際して神に助けを求め、その信頼のゆえに祈りは聞き入れられて敵に打ち勝つ助けを得、ハガル人とそのすべての援軍が彼らの手に渡された。奪った家畜は、らくだ五万頭、羊二十五万匹、ろば二千頭、人は十万人に及び、多くの敵に傷を負わせ、倒した。彼らが神によって戦ったからである。彼らは捕囚として連れ去られるまで、ハガル人に代わってその地に住んだ。」(代上5:18-22)

 代上5:23-26〈ヨルダン川東のマナセの子孫〉
 マナセの子孫は或る理由から二つに分けられ、半部族となってヨルダン川の両岸にそれぞれ住んだ。土地の配分に従って東岸へ入植した東のマナセの子孫は数が多く、首長として記されるのはエフェルを筆頭に、7人である。
 彼らは名高い勇士であったがイスラエルの神、主への信仰に背き、為にアッシリアの王ティグラト・ピレセル3世によって捕囚となり、彼の地へ連れ去られた。

 代上5:27-41〈レビの子孫━━大祭司の系譜〉
 イスラエルの子レビの子孫は、モーセとアロンによって油を注がれて聖別された。彼らは祭司として祭祀を司った(民1:47-53,3:1-13)。
 ここに記されたレビ人の名は、祖レビを筆頭にアロンとモーセの兄弟を経て、ユダのバビロン捕囚時に連れて行かれたヨツァダクまで、36人である。

 第6章がレビ人の膨大なリストになるので、〈レビの子孫━━大祭司の系譜〉はそちらへ入れようか、と考えましたが、1日1章の原則通りここに収めました。
 章によって記述の方法がバラバラかもしれませんけれど、わたくしさんさんかもその都度迷っているのです。フォーマット落としこめればいちばん幸いなのですけれど……。



 連休最終日、みんないいね、一緒に過ごす相手がいて。
 世界の隅っこで、こっそり息を潜めて、独りで暮らす。◆

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第0456日目 〈歴代誌上第4章:〈ユダの子孫━━もう一つのリスト〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第4章です。

 代上4:1-43〈ユダの子孫━━もう一つのリスト〉
 “もう一つの”というのは、代上2:3-9〈ユダの子孫〉の記述からなんらかの理由で別記を余儀なくされた子孫のリストである。双方を併せて、ユダの系譜となる。
 なぜここまで、ある種の厚待遇がされるのか? イスラエルの王統に、このユダの子孫が連なるからだ。
 (ex;「(イスラエルの子ヨセフの)兄弟の中で最も勢力があったのはユダで、指導者もその子孫から出たが」云々。代上5:2)

 一々名を列記することは散々考えた末に諦めましたが、こことて決して不要の章ではありません。固有名詞が頻出して気が滅入るかもしれませんが、機会あれば是非目を通されることをお奨めいたします。



 良質のエンタテインメント作家が不在の現在、復活を切に望むのは佐々木邦と源氏鶏太であります。◆

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第0455日目 〈歴代誌上第3章:〈ダビデの子孫〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第3章です。

 代上3:1-24〈ダビデの子孫〉
 オベドの孫エッサイの末子ダビデは、サウルの後を承けてイスラエルの王となった。ダビデは生涯に大きく二度、住居を変えた。
 第一の地ヘブロンで6人の息子を設けた。特記すべきは、ゲシュルの王タルマイの孫娘と結んで生まれた三男、後に反逆者となるもダビデの寵愛殊に篤いと知れたアブサロム。
 第二の地エルサレムでは4人の息子を設けた。特記すべきは、アミエルの娘バト・シュアと結んで生まれた四男、父ダビデを継いでイスラエル王となるも王国分裂の原因を拵えたソロモン。

 ソロモンからは歴代の(南王国)ユダ王が出た。
 煩を厭わず名前を列記すれば、━━
 ソロモンの子レハブアム-アビヤ-アサ-ヨシャファト-ヨラム-アハズヤ-ヨアシュ-アマツヤ-アザルヤ-ヨタム-アハズ-ヒゼキヤ-マナセ-アモン-ヨシヤ。
 続いてヨシヤの4人の息子ヨナハン、ヨヤキム、ゼデキヤ、シャルムが相次いで立った。
 それから次男ヨヤキムの子エコンヤ(ヨヤキンのこと。※1)が王位に就き、跡を襲ったゼデキヤがユダ最後の王となった。

 このあと、王下24:15にてバビロンの捕囚となったユダ王エコンヤの系譜が、息子ペダヤから末裔エルヨナイの7人の子へ至るまで、10代に渡って記された。

 ※1「エコンヤ」はヨヤキンの別称。旧約聖書では本章が初出の名前となる。

 代上3には、歴史が大きくうねり、変転した時代を生きた人々の名前が刻印されます。
 我らは既に、名前の背後に存在したドラマをなぞり、その有為転変に一喜一憂し、時には憤りと慨嘆を抱きながら、ここまで読み進めて参りました。
 そうして辿り着いた本章から改めて過去を振り返ると、感慨無量という言葉で括りきれない、一際大きな感情が湧き起こってくるのであります。



 寝しなに読める軽い小説を探していたら、佐々木邦の『ガラマサどん』(講談社大衆文庫)が出て来ました。
 赤川次郎が終わったら(『怪談人恋坂』角川文庫)、これを読もうと思います。◆

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第0454日目 〈歴代誌上第2章:〈イスラエルの子ら〉、〈ユダの子孫〉、〈ラムの子孫〉他〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第2章です。

 代上2:1-2〈イスラエルの子ら〉
 ヤコブ即ちイスラエルには12人の息子があった。
 01,ルベン
 02,シメオン
 03,レビ
 04,ユダ
 05,イサカル
 06,ゼブルン
 07,ダン
 08,ヨセフ
 09,ベニヤミン
 10,ナフタリ
 11,ガド
 12,アシェル
 ━━お察しのように、彼らはイスラエルの12部族の祖となった者たちである。

 代上2:3-9〈ユダの子孫〉
 ユダの孫にジムリがいる。ジムリの息子にカルミがいる。カルミの息子にアカルがいた。「このアカル(災いをもたらす者)は、滅ぼし尽くしてささげるべきことに対して不誠実で、イスラエルに災いをもたらした。」(代上2:7 ex;ヨシ7:1)
 ユダのひ孫の一人はラムという者である。

 代上2:10-17〈ラムの子孫〉
 ラムの息子はアミナダブ、アミナダブの息子はナフション、このナフションがユダ族の首長となった(民1:7)。
 ナフションの孫に、「ルツ記」に登場したボアズがいる。ボアズと、その親族の未亡人で敬虔なるルツの間に生まれたのがオベド。
 オベドの息子エッサイには7人(サム上16,17に拠れば8人)の息子がいた。その末子こそ彼のダビデである。
 またエッサイにはツェルヤとアビガイルという娘がいた。
 ツェルヤの息子の一人がヨアブ、反逆者アブサロムを討って殺めた者である(サム下18:14)。
 アビガイルの息子アマサは、元は反逆者アブサロム側の将であったがダビデによって召し抱えられ、ヨアブの後任としてダビデ軍の司令官となった。が、アマサはヨアブによって殺害されるのである(サム下20:8-10)。

 代上2:18-24〈カレブの子孫〉
 ラムの兄弟ケルバイ、即ちカレブは、2人の妻と1つの母胎によって4人の息子を設けた。
 またカレブは、父ヘツロンの妻と結婚した。

 代上2:25-41〈エラフメエルの子孫〉
 ラムとケルバイ/カレブの兄弟エラフメエルは、2人の妻によって6人の息子を設けた。
 エラフメエルの子孫として繁栄したのは、側室アタラとの間に生まれた息子オナムの系譜である。オナムはシャマイとヤダという兄弟を設け、それぞれが自分たちの血筋を残していった(代上2:28-41)。

 代上2:42-55〈カレブのほかの子孫〉
 エラフメエルとラムの兄弟ケルバイことカレブの、もう一つの系譜である。
 カレブは他に長男メシャと次男マレシャの父でもあった。彼らはそれぞれジフとヘブロンという息子を設け、ヘブロンの子孫は5世代目まで9人の名が記された。
 カレブには側室エファとマアカがいて、彼女らもそれぞれカレブの血を残した。
 また、カレブの娘としてアクサの名前が留められている。
 代上2:24にて記されたカレブと父の前妻エフラタの間には、キルヤト・エアリムの父ショバルやベツレヘムの父サルマらが生まれ、彼らの系譜から様々な氏族や町の住民が出て、イスラエルの人口を増やした。

 イスラエル国の12部族の名前は、ヤコブことイスラエル氏の同名の息子たちに由来し、その家系からボアズとルツの婚姻を経てダビデが誕生した。
 イスラエルの息子たちの子孫から旧約聖書に登場する様々な氏族が生まれ、町の名前を持つ者らが生まれてその子供たちが同名の町を建設し、そこに住んだ。
 この2点を抑えておけば、あとは大したことはありません。細かい話です。……言い過ぎ?



 ラウテンバッハー独奏のブラームスヴァイオリン協奏曲を聴きました。バックはロベルトワーグナー(な、懐かしい!)=インスブルック交響楽団。目的は併収のシューベルトだったのですが、表情豊かでたっぷりした呼吸のヴァイオリンに惚れました。
 もっと聴きたい━━そう思わせる独奏者は久々です。バッハも聴いてみよう。
 VOXヴィンテージ・コレクションの一枚(COCQ-84714)。◆

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第0453日目 〈歴代誌上第1章:〈アダムからアブラハムまでの系図〉、〈アブラハムの子孫〉&〈エドムの王〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第1章です。

 代上1:1-27〈アダムからアブラハムまでの系図〉
 まず最初にアダムという男があった。主により女エバをあてがわれ、蛇の誘惑にかかってエデンの園から追放された者である(創2:6-3:24)。
 これを祖として9世代目にノアという者が現れる。世界が大洪水に見舞われたときに方舟で〈種〉の存続を果たし、人類滅亡の危機を乗り越えた男である(創5:29-9:28、大洪水のエピソードは創6:1-8:22)。
 このノアに3人の息子がいた。セム、ハム、ヤフェト。「全世界の人々は彼らから出て広がった」(創9:19)。
 ハムの系譜からは、エジプト、カナンが生まれた。エジプトとカナンはその後も子孫を増やして散り、同名の地を持ってそこで生活を営んだ。また、エジプトの子孫からペリシテ人が出た。別にハムにはクシュという息子がいて、そこから地上で最初の勇士ニムロドが出た(創10:8-9)。
 セムの系譜はすこぶる重要である。なぜならばセムから10世代目にアブラム、即ちアブラハムが出たからである(創11:26,12:1-25:10.改名と契約のエピソードは創17:1-8)。

 代上1:28-42〈アブラハムの子孫〉
 アブラハムにはイサクとイシュマエルという2人の息子がいた。
 イサクにはエサウとヤコブという2人の息子がいた。イサクは当初、長男エサウに祝福を与えるつもりであったが、ヤコブがそれを騙し取った(創27:18-40)。
 ヤコブはヨルダン川のほとりで神と戦い、勝った。祝福されたヤコブは以後、イスラエルと呼ばれるようになった(創32:29)。

 代上1:43-54〈エドムの王〉
 イスラエルがまだ王を戴いていなかった時代、エドムの地を治めた諸王がいた。
 ベオルの息子ベラを初代としてベダドの息子ハダド(モアブの地にてミディアン人を撃退した)、レホボド出身のシャウル、アクボルの息子バアル・ハナン、ハダドがそこに名を連ねた。エドムに王は全部で8人立った。
 最後のハダド王のあとは王に代わって首長が立ち、ティムナを初代にイラムヘ至るまで11人の首長がエドムの地を治めた。

 背景に雄大な光景と時間を有する歴代誌の幕開けです。本書を単なるダイジェストと思うなかれ。これは後の北王国イスラエルへの断罪の書でもあるのですから。この点、我が国の南北朝時代とそれを扱った史書諸々の立ち位置と、似通った部分を持っております。
 名前の背後に多くのドラマがある、と雄弁に語るのは、古今見渡しても代上1が白眉といっていいように思います。
 新約聖書の幕開けを担う「マタイによる福音書」の第1章は似たような記述で始まりますが、それはあくまでイエス・キリストの家系図でしかなく、歴史がうねり人がざわめく様は微塵も感じられません。背後になんのドラマも物語も匂わせないのです。あたりまえですが。
 歴代誌上はしばらくの間、こんな風に名前が列記されるだけの章が続き、無味乾燥に思われるかもしれません。が、すべてがイスラエルの歴史にかかわり、聖書という歴史物語を彩り、これまで我らが読んできた多くのエピソードに関与してくるという点を、頭の片隅に入れておいていただけると、うれしいです。



 2日の午前中、川崎大師にお参りに行きました。すっきりした気分です。その帰りに見た富士山が、とても大きく映った。◆

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