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第0408日目 〈列王記下第5章:〈エリシャの奇跡〉2/3〉 [列王記・下]

 列王記下第5章です。

 王下5:1-27〈エリシャの奇跡〉2/3
 ナアマンはアラムの軍の司令官、主君ベン・ハダドの重臣である。彼はかつて主に用いられて国を勝利に導いた。いまそのナアマンが重い皮膚病にかかってしまった。
 ナアマンの妻の侍女はイスラエル人だった。彼女はサマリアの預言者すなわちエリシャに診てもらうよう奨め、ナアマンはそれを王へ伝えた。
 アラムの王はイスラエルの王すなわちヨラムへ書状を送り、ナアマンの病の治癒に預言者の力を貸してほしい、と頼んだ。が、ヨラム王はそれに憤慨し、立腹した。ナアマンの来訪とその理由を知ったエリシャは、アラムの軍司令を自分の許へ来させた。
 エリシャの前にナアマンが立った。神の人はいった、ヨルダンの水で7回体を洗えば病は治り、身は清められる、と。
 そんなことか、とナアマンは立腹して去った。もっと神の人らしい治療がされる、と思っていたからである。体を洗えばよいのならヨルダンでなくても故国の川の水でじゅうぶんではないか、と思うていたからでもあった。
 が、従臣たちに取りなされて、ナアマンはヨルダンの流れで7回体を洗い、身を浸した。すると病は治り、身も清められたのである。
 ナアマンはエリシャの許へ戻り、謝り、お礼を述べた。エリシャはナアマンからの贈り物を一切辞退した。
 この一件を契機にナアマンは心を改め、主の僕の一人となった。但し、その立場ゆえベン・ハダドに従いて異神へ礼拝するのは許してほしい、そのナアマンの願いをエリシャは聞き入れた。
 ナアマンはサマリアを発ち、アラムへ帰っていった。

 ━━だが、話はここで終わらない。
 エリシャの従者ゲハジはナアマンの携えていた贈り物が忘れられず、あとを追った。追いつくと嘘を並べて贈り物の一部を騙し取り、サマリアへ帰ると着服した。
 が、それはエリシャの知るところであった。私の心がそのときそこになかったとでも考えているのか、と、エリシャはゲハジを詰問した。ゲハジの身に、ナアマンの重い皮膚病が呪いのように伝染(うつ)り、それは子々孫々へ至るまでの病となった。
 ゲハジは重い皮膚病で肌を雪のように白くさせ、預言者にして神の人、主人(あるじ)であるエリシャの前から去った。

 「信じる者は救われる、欺く者は呪われる」を明瞭に示した、或る意味でなかなか怖いエピソードであります。
 このように聖書には対照的で鮮烈なエピソードが語られること屡々(しばしば)なので、読んでいておもしろく考えさせられてしまうのです。



 年賀状用の小説が仕上がり、春に書いた短編の冒頭改稿を済ませ、今日から樹海が舞台の長編小説執筆を再開。グルメ・ライターと女テロリストの珍道中は続く……。
 今日(昨日ですか)図書館でアナトール・フランスの『シルヴェストル・ボナールの罪』と『新編ロシア文学案内』(共に岩波文庫)を借りました。◆

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