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第0411日目 〈列王記下第7章:〈アラム軍の敗退〉2/2〉 [列王記・下]

 列王記下第7章です。

 王下7:1-20〈アラム軍の敗退〉2/2
 やがてアハズヤ王が到着した。午後のことである。エリシャは王に、明日のいま頃は物価の高騰も頭打ちとなり、正常に戻る、と教えた。それに対して王の介添えをする従者が、そんなことはあるまい、と疑を呈した。すると、エリシャはいった、━━
 「あなたは自分の目でそれを見る。だがそれを食べることはない。」(王下7:2)
 さて。サマリアの城門で4人の、重い皮膚病患者がたむろし、話しこんでいた。曰く、サマリアにいても死ぬばかりだ、なら外へ行ってアラムに投降しよう、生きるも死ぬも、ええ、ままよ。
 夕暮れの頃、彼らは城門を出て、アラムの陣営まで歩いていった。が、そこには人の姿はなく、軍馬の影も鳴き声もなく、張られた天幕が散見されるばかりだった。陣営は人気がまったく絶え、もぬけの殻と化していたのである。
 ふしぎに思いつつも彼らは残された食糧をしこたま腹に収め、飲み、金や銀、衣服を持ち出しては隠した。何度か繰り返していて、はた、と思い至った。今日は良い知らせの日だ、と。夜明けまでこんなことをしていては罰を受ける、王家の人々へ知らせよう、と。
 4人の報告にアハズヤ王は、アラムの作戦を感じ、偵察隊を出した。が、ヨルダン川のこちら側(西岸部)にアラム軍はいないのがわかった。
 本当にアラム軍がいないのだ、とわかると、人々は城門から出て来て、アラムが残していった物品の略奪を始めた。斯くしてエリシャの言葉通り、物価は下がって正常に戻ったのである。
 件の従者は、王の命令によって城門を管理していたが、物品の略奪に勇んだ民の下敷きになり、踏みつけられて、圧死した。これもエリシャの言葉通りであった。

 ━━ところで、なぜアラム軍は姿を消したのだろう? それはこういう理由(わけ)である。
 主がアラムの陣営に、戦車の音、軍馬の音、大軍の音を鳴り響かせた。
 アラムは、イスラエルがヘトやエジプトの諸王を買収して、応援を頼んだのだ、と思いこみ、勝ち目はないと判断してヨルダン川の向こう側へと逃げていった。斯様にしてアラム軍はイスラエルの前から敗走したのである。

 如何にして飢饉から解放され、アラムを退けるか? それが第7章の命題であったはずなのに、このようなあっけらかんとした解決が待っているとは……! さすが聖書、侮れません。
 なお、敗走したアラムは次章にて王位の交代がされます。



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