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第1744日目 〈シラ書第25章:〈称賛に値する人たち〉&〈悪妻と良妻〉1/2「悪妻編」with某新古書店がサンリオSF文庫の値札を付け替えたことについて。〉 [シラ書〔集会の書〕]

 シラ書第25章です。

 シラ25:1-12〈称賛に値する人たち〉
 私イエススが喜ばしく思う人。一に、仲の良い兄弟。一に、友情篤き隣人。一に、仲睦まじき夫婦。
 私イエスが嫌悪する人。一に、横柄な態度で物乞いする人。一に、嘘つきな金持ち。一に、分別をなくしたみだらで好色な老人。若い時分に知恵を身につけようとしなかった者が、どうして年老いてから知恵を訪ねてわが内へ宿そうとするだろう。
 健全な判断は年齢を重ねた者が下すにふさわしく、正しい勧告の言葉は長老が口にするのにふさわしい。理解力と忠告は尊敬されるべき年寄りにこそふさわしい。老人の冠とされるのは豊富な経験。
 私イエススがとても幸運だと思う人、9種の人たち。10種めはないわけでないが語るに及ばず。
 一、わが子を誇りに思える人。
 一、生き永らえて、敵なる者の没落を見届ける人。
 一、思慮深い妻を持つ夫。
 一、口を滑らせて失敗するところのない人。
 一、自分より劣る者に仕えずに済む人。──こうした人々は幸いである。
 一、分別を身につけている人。
 一、聞く耳を持つ人を話し相手にできる人。──こうした人々は幸いである。
 一、知恵を身につけた人。──この人は、これまでの人より偉大である。
 一、主を畏れる人。──この人は、最も偉大な人である。
 主を畏れる人に優る者は、いない。

 シラ25:13-26〈悪妻と良妻〉1/2「悪妻編」
 およそ、あらゆる傷で心の傷ほど癒やし難いものはない。
 およそ、あらゆる悪意で女の悪意以上に耐え難きはない。
 女の癇癪ほど手に負えぬものはない。
 悪妻と暮らすぐらいなら、獅子や竜と暮らす方が遥かにマシというものだ。
 悪妻は夫を打ちのめし、悪妻の知らぬところで夫は嘆く。性質の悪い妻ほど始末に負えぬ者はない。そうした意味では、悪妻も罪人と同列である。
 物静かな男、独りし思索するのを好む男が、口から先に生まれたような喧しい女と暮らすのは拷問に等しい。斯様な男にふさわしい嫁は、口も気立ても良く、慎ましく、才色兼備で知恵あり分別ある女性。夫を相手に昼は淑女で夜は娼婦な妻が良い。
 それはともかく。
 ──罪の発端は女にあり。同時に、死に至る道筋をも整えた。これは律法、就中「創世記」が語るところである。あなたの指図に妻が従わぬなら、あなたは即刻妻なる者と縁を切れ。

 著者イエススの個人的思念が炸裂した章、それはこのあとも続く。これまでの章を踏まえて読めば納得だが、ここだけピックアップして読めば言葉もなく、ただ「!?」とあるのがオチであろう。過激な発言とはちと違う。口吻激しい文言であるわけでもない。著者はここに自分の意見や教えのクライマックスを置こうとしたのではないか、とさえ思えてしまうぐらい、ストレートに心情や思考が吐露された箇所とわたくしには感じられるのだ。
 本章を読んでもう一つ感じるのは、著者イエススの容赦のなさである。悪妻も罪人も同列の存在とは……この人の妻はけっして褒められるような人物ではなかったのだろうか。かれも妻に悩まされること多い、尻に敷かれた夫だったのだろうか。「シラ書」は女性に対して求めるところの厳しい書物であるように思う。それが案外と著者自身の経験を踏まえたものであったかもしれぬ、と考えたら……まさしく環境は人を作り、思想を生み出す、というところでしょうか。
 ──お気附きかもしれぬが、一部にわたくしの意見を塗りこめもした。筆が走ったり、いたずら心を起こしたのではない。その気分のあったことに否定はしないが、真相はやや違う。では? メッセージであり、表明である。



 ようやく『サンリオSF文庫総解説』の感想を書きあげることができました。10日程前に書いた感想の後半部分が今一つな仕上がりであったため、機を見て書き改めようと考えていたのですが、まさかようやくいまになって書きあげることになろうとは。
 この後半部分、Twitterで呟いたことに手を入れるつもりだった。精々が400字程度の付け足しとなるはずだったのに、目算は大きく外れてしまった。いつものことといえばそれまでだけれど、これをiMacかMacBookAirにて入力せねばならぬのか、と思うと、ちょっと気が重い。「シラ書」が終わらぬ限りお披露目もできないけれど、まぁ、やるしかないね。
 しかしいちばん解せぬは『サンリオSF文庫総解説』刊行以来、と或る新古書店(敢えて名は出すまい)の一部店舗が、それまで108円コーナーにあったと思しきサンリオSF文庫/SFではないサンリオ文庫の値札を付け替えて、通常価格の棚に置き換えたこと。そも絶版文庫の価値に不案内な会社/店舗/店員がなにを血迷ったのか。市場の破壊者が市場価格で物を売ろうとするな。おこがましいにも程がある。
 確かわたくしがかの会社でアルバイトしていた頃は、本の価値を決めるのは、美品であるかどうかという<状態>と、比較的最近に刊行されたものであるかどうかだけだ、と社長以下幹部スタッフが豪語、スタッフ教育を徹底して、絶版であろうと価値があろうと古い本は軒並みゴミとして扱う、というのがポリシーで動いていたのではなかったか。果たしていつからこの会社はサンリオSF文庫などの絶版古書に価値を認めるような方針転換をしたのだろう?◆

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